バチ抜けパターン。1年で最もシーバスが釣りやすい季節と言ってもいい。毎年ムラはあるものの、関東では1月下旬~2月が釣りやすい。季節的に寒いが、シーバスアングラーとしてこのシーズンを逃すわけには行かない。そんなわけで、養老川へ陸っぱりシーバス釣行へ出掛けた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
バチ抜けは始まっていた
1月29日(中潮)先日の小河川ではわずかながらバチが見えたが、セイゴクラスの猛攻にあった。
ここ養老川もあまり期待はしていなかったが、本日は上流域へ入った。すでにかなり下げていたが、アングラーがいっぱいだ。ウェーディング、陸っぱり、みんなかなり気合いの入った人ばかりだ。そして水面を見ると、なんとバチが泳いでいる。正直、本番は2月に入ってからだと思っていたが、これは大チャンスだと早々に釣りを始めた。
50cmクラスのシーバス登場
しかし、気になったのはこれだけアングラーがいても誰も釣れていないことだ。対岸ではそれなりに釣れているのが確認できたが、こちらは続々と帰る人ばかりだ。いっぱい釣って満足しているようには見えなかったので、少し不安になる。
案の定というか、ボイルはたまにあるものの全くルアーには反応がない。バチ抜け用のルアーはまたも不発のようだ。そこで、シンキングペンシルでも少し重量のあるものに代えて、ボトム(底)を中心に狙うことにした。バチが水面に見えても捕食はボトムということがあるからだ。
これが正解だった。橋脚のキワで弱いアタリが来た。すかさず合わせると、あまり引かない。すぐにキャッチしたシーバスは、50cmクラスのこの時期ならではのサイズ。
ようやく釣れて安心だったが、その後は何をやっても反応がなく終了とした。
重要なのはレンジ
今回使用したルアーは、バチをイミテートした割り箸のような細身のルアーだったが、どれも釣れなかった。このようにバチ抜け初期や、水温が高くイナッコが暗躍している場所ではバチが見えてもなかなか反応しないこともある。さらに、アミまでいるとなるとさらに難易度が増す。
そこで今回筆者が考えたのが、レンジだ。例えば水面でボイルが頻発していて賑やかならばバチ用ルアーの出番だが、今回のようにたまにボイルが出るくらいならボトムを狙う方がいい。
ワームやバイブレーション、シンキングミノーを流れに乗せて、あまり巻かずにシーバスの目の前まで運んでやるイメージだ。レンジさえ合えば、意外とバチ用ルアーでなくても食ってくる。
シーズンだからこその注意点
最後になるが、千葉県の養老川はメディアや雑誌の取材が入るほど関東ではメジャーな河川だ。ゆえに、このシーズンは人が多い。橋脚周りなど有力なポイントは連日アングラーでいっぱいだ。
そして、この養老川は何度も紹介しているが、駐車場がない。車での釣行は駅前のコインパーキングを利用しよう。場所の取り合いもそうだが、ゴミや路上駐車は絶対やめよう。できるなら、平日の釣行をおすすめする。そして、ポイントは無数にあるのでポイントは譲り合って釣りを楽しもう。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>
養老川