年末から数回釣行しているアマダイ釣りだが、連続でシロアマダイが釣れており、もはや幻の超高級魚ともいえない出現率に驚いている。新年改まっての初釣りは1月2日に決行。翌3日も出船したので、今回はアマダイ釣り2連チャンの釣行結果をお伝えしたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・植島孝裕)
わし丸でアマダイ釣り
元日は神社と新年会をして、いざ2日の朝に出発。ここ数年2日は出船できた回数が少ないなと考えながら車を走らせていると、道路は非常にすいている。新年会などでお酒もたくさん飲んでまだ寝ている時間だろう。私は自制して釣りに備えたので安心だ。
港に到着すると、2日にもかかわらず新居港のわし丸は6人で出船とのこと。いつも通り道具はオモリ120号対応のサオと電動リール。最近市場では品薄傾向のシマノの3000番を使っている。ミチイトは6号、その先に片テンビン、クッションゴムを介して自作の2本バリ仕掛け。至ってシンプルなものだ。ハリス6号は大型対策だ。
船は午前6時半すぎに出船、雨が降っていてご来光は望めないので少し気分は下がり気味だ。船は今切口を出て漁場へ。船のへ先と自分の釣り座をお酒で清めるのは、毎年恒例の個人的な儀式だ。新年1回目の釣りは釣果を気にせず釣ることにしているが、本日はどのような感じだろうか。
初釣りは少し残念な結果に
近場のポイントで早速釣り開始。オキアミとホタルイカを装着し、まずはシロアマダイを狙うという。水深は結構浅い。
開始して早々に船中で小型のシロアマダイ(シラカワ)が上がり始める。私は少しサオが軟らかいせいか、もしくはクッションゴムをしているせいか分からないがハリ掛かりしない。硬いサオに変更してやっと1匹目のアタリ。今年初めて手にしたのは35cmくらいのシロアマダイだ。酒蒸しにするとおいしい魚だ。
私はオキアミとホタルイカで釣っているが、アオイソメの人の方がアタリが多いようだ。2時間ほどやって私は5匹程度だが、多い人はもっと釣っていた。
場所を移動して今度は深めの水深で再開。いきなりアジが釣れたり、同船者にタチウオが釣れたり、底が暗いようだ。しかも潮があまり動いていない。中型のアカアマダイを釣るが、アタリが全体的に少なく、活性自体が低い。雨が降っていて暗いので、底は視界が悪くアマダイもじっと動かないのだろう。こういう日を手も足も出ない状況というのか。
午後になって日が少し出たときにアタリがあったが、納竿時間となった。釣果は小型シロアマダイ5匹、アカアマダイ3匹、アジ2匹。釣果は気にしないと言いながらも、少しというか、かなり残念な結果で2024年の新年初釣りは終了した。
2日目は好調の兆し
その日は港近くのホテルに宿泊。ゆっくり静養して気合も体力も十分に港に到着、早速準備に取り掛かる。名手IG氏に常連KT氏など合計4人。じゃんけんで私は左舷トモに着座。前日と同じ道具立てで、仕掛けは昨晩ハリを結び直してチモト対策も十分だ。
まずは小型のシロアマダイを狙う。前日は硬いサオだったが、本日は少し軟らかめのサオ。手持ちでアタリが出たらアワせる方法に変更した。これが功を奏したようで釣れるようになってきた。まだ暗いが、海底まで光が届く水深とシロアマダイだからだろう。
5匹釣ってアカアマダイの場所へ移動。しかし日が昇って明るくなってきても食いが悪い。そしてタチウオが連続で釣れる。底が暗い証拠なのだろうが、アマダイは怯えているに違いない。水深が高いことも関係しているのもしれない。
同じ海域に出ている僚船からアタリがない、アタっても小さいなどの嘆きが聞こえてくる。私は中型サイズを釣って一応は満足しているが。
51cm大型シラカワ手中
午前11時、場所を移動して再始動。寒いのでトイレに行きながらサオ先を見ていると、ガガンという感じでアタっている。急いで戻ってサオを聞き上げると、グイグイという引き。まずは手でリールを巻くとサオ先が突っ込む。これはとサオでためると、なんとドラグが出ていく。
慎重に巻き上げを開始すると、気持ちいいくらいに引く。休むことなく強い引きで、途中で何度も突っ込むような引きがあり、海中から姿を現したのは大型シラカワ51cm1503gだった。2日間耐えたかいがあったというものだ。
がっちり掛かっている口からハリを抜こうとすると、口の中にサバの切り身が。ミヨシのKT氏によるとアタリがあったがハリ掛かりしなかったそうなので、食欲旺盛なシロアマダイはあまりエサを選ばないことを実感した。エサを選ばずなんでも食べるから脂もきちんと入って白身のおいしさにつながるのだろう。
その後、ミヨシのKT氏にもキロオーバーのシラカワが釣れて満面笑顔に。私に800gほどのシラカワが釣れて納竿になった。終わってみるとシラカワ6匹、アカアマダイ3匹という数の逆転現象が起き、2日間のアマダイ釣り合宿は終わりとなった。底潮が暗い現時点ではアカアマダイが大人しい状況だが、これが解消されれば釣れてくるだろう。底に潜って辛抱強く耐える気持ちで2024年を過ごす気持ちで港を後にした。
<週刊つりニュース中部版APC・植島孝裕/TSURINEWS編>