先日、河口湖にあるニューブリッジキャンプ場でキャンプ&バス釣り動画を撮りましたので、その模様をお伝えします。せっかくなので、釣ったバスとギルは調理して食べてみることに。果たしてそのお味は?
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・小林義典)
少しでも釣りを楽しむ
これでなんとか大丈夫だろうと思っている時にふと時計を見ると、時間は既に16:00。そろそろ釣りをしなければ暗くなってしまいます。
しかしテントサイト前の湖岸はとんでもない爆風で白波が立っている状況。ブラックバスはともかく温度変化に弱いブルーギルは極めて釣りずらい状況で、当初攻めようとしていたポイントではなく、別も場所に移動します。
車でロイヤルワンドに向かい、撮影機材をセットしてポイントに向かうと既に16:30。すでに日が暮れてきて暗くなってしまいました。とりあえず、ブラックバスより比較的イージーなブルーギルを狙います。
一応全く釣れなかった時の保険のために、当日たまたま釣りをしていたお友達の斉木さんに、釣れたら魚を持って来てもらうことをお願いしていました。
しかし、斉木さんも釣れないかもしれないしやはり自分で釣らなければと気合を入れて準備します。
1投目で本命のバスをゲット
湖岸に降り立ちスロープ横の土管前にダウンショットリグにポークルアー豚白魚を付けた仕掛けをキャストした第1投目。ラインが横に走ります。
「来た!」慌てて合わせを入れるといきなりヒット!けっこう引きが強く、上がって来たのはなんとまるまる太ったバスでした!
まさか一投目で来るとは思いもせず、早速エラに切れ込みを入れて血抜きをして締めます。取り敢えず一安心。
ギルも手中
バスは釣れたので、次はブルーギルに狙いをシフト。しかし、これがなかなか見当たりません。いつもならポークルアーをちょんちょんやるだけでふらふらと寄って来るのに。
「おのれ~ギルの癖に~チキショ~」と思いながらふと下を見ると、こんにちは~と挨拶される感じでブルーギルと目が合いました。
ギルの目の前にポークの切れ端を落としてちょんちょんやると、やっと口を使ってくれて、なんとかギルもゲット!こちらもエラにハサミを入れて締めます。
さらに追加のギルを目指して溶岩エリアとスロープエリアを行ったり来たりしてがんばるも、どうにも反応が鈍い印象。前日と前々日爆風と寒波のため、食いが渋いようです。
火おこしに手間取る
もう少し頑張りたかったのですが、炭火の火起こし等があるため、急いでキャンプ場に戻りました。ちなみに保険で魚の確保をお願いしていた斉木さんは爆風の為にノーフィッシュだったようです。一歩間違えればこちらもノーフィッシュになるところだったかも。ボウズをくらうところでした。
「危うくスーパーのサバを買って来てオチに使う事になるところだったぜぃ~。」と思いながらキャンプサイトに戻ると、爆風の影響か荷物用テントの破壊が進んで潰れていました。再生に再び時間が取られながら、そして夕闇迫る中焚火台の準備を始めるのですが、炭になかなか火が着きません。
着火剤を使ったりティシュを使ったりしたが上手くいかず、バーナーで炙ったらようやく少し火が着いたのですが直ぐに消えてしまう始末。最後の手段で固形燃料を着火剤代わりに炭の下にブチ込んで着火剤をこれでもかと後追いでぶっ掛けます。
正しい使い方ではないので、良い子はマネしてはいけませんよ(笑)。結局、炭火が安定するまでかなりの時間を費やしてしまうのでした。
釣った魚を捌いていく
ようやく魚を処理出来る状態になったため、早速釣ったバスとブルーギルさばくことに。ダイソーの包丁と金タワシでまずはウロコを取ります。バスのウロコはそこまで取りずらくないのですが、ヌメリとウロコの下の緑色の部分が臭みを発生させるので、念入りに処理。
肛門のあたりから刃を入れ、頭の方に刃を走らせて中身を取り出します。すると見慣れない部位が出てきました。どうやらこれはバスの卵のようです。通常バスは春先に卵を産む魚ですが、来年の春に向けて既に卵が体内で生成されていたようです。
河口湖の放流バスのほとんどは年を越さずに死んでしまうため、養殖バスから子供が生まれているのを見たことがありません。少し罪悪感を覚えましたが、僕はこの放流バスはいわゆる種なしで、無精卵なのではないかと思っています。
バスの胃袋からワームが出てくる
そして更に胃袋を取り出したら何か入っている模様。小魚でも食べているのかな?と、胃袋を引き割くいてみると、河口湖では使えないはずのアレが出て来ました。そう、ソフトルアーのワームです。
塩が入っているタイプだからなのか、ルアーが水を吸ってパンパンに膨れあがっていました。フォーミラーの味付きのワームも食べているようで、独特の香り。
「このバス、食べても大丈夫かな~?」
う~んと少し考えてしまったのですが、命は大切のしなくちゃと思い食べることにしました。
調理法について
塩コショウと七味唐辛子をブチ撒けてワームの科学臭をごまかすことに。最後の仕上げに市販のからあげの粉をまぶしてから油を塗りたくって焚火台へ乗せてじっくりと焼きます。
そしてブルーギルも同じ様に塩コショウと七味唐辛子、からあげ粉をまぶしてカラッと揚げました。こちらもなるべくがんばって火を通します。バスの片面が焼けたら軍手でバス持ちしてひっくり返し、こんがりとなるまで焼きあげます。
ごはんはダイソーのメスティン3合で炊いて沸騰してから15分ほどしたら焚火台から下ろしタオルに包み裏返しにして蒸して置いておきました。
平行してレトルトのカレー「プリキュアカレー」をヤカンで温め沸騰させておき、残ったヤカンのお湯はお味噌汁とコーヒーに使いました。