あなたにとって釣りの楽しみとは何か?「こんなところかな」という答えが各人にあるはずだ。では、同じことをAIに訊いてみるとどうだろうか?根っからロマンチストにできている釣り人と、心なきAIに「釣りとは何か?」と質問してみれば、一体どれだけの違いがあるだろう?
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)
エサとルアー、どっちが釣れる?
少しテーマを変えて聞いてみよう。エサとルアー、どっちが釣れるか?
YOU:エサとルアーはどっちが釣れる?
ChatGPT:
エサとルアーのどちらが釣果があるかは、魚の種類や状況、釣りの環境などに依存します。一般的には、以下のような考慮があります。
エサ(Live Bait):
自然な誘因: エサは魚が普段食べるものであり、より自然な誘因となります。そのため、エサを使用することで釣果が上がることがあります。
特定の種類への有効性: 一部の魚は特定のエサに特に反応しやすく、その種類のエサを使用すると効果的です。
季節や水温の影響: 季節や水温の変化によって魚のエサの好みも変わることがあり、その変化に合わせてエサを選ぶことが重要です。
ルアー(Lures):
アクションとバラエティ: ルアーは水中でのアクションや動きによって魚を引き寄せます。さまざまな種類やデザインのルアーがあり、状況によって使い分けることができます。
アングラーのスキルと技術: ルアー釣りはアングラーのスキルや技術がより求められることがあります。正しいアクションやテクニックを用いて、魚を誘引する必要があります。
人工的な誘因: ルアーは人工的な誘因であるため、エサと比較して自然なものではありませんが、特定の条件下で非常に有効な場合があります。
どちらが良いかは状況によります。例えば、特定の魚がエサを好む場合や、釣り場の状況によってはエサが有効かもしれません。逆に、ルアーがアクティブな魚を引き寄せることができることもあります。釣りの楽しみは選択肢の幅広さや試行錯誤にも関わってくるため、どちらを使うかは個々の好みや経験に基づいています。
――おやおや、ちょっとぼかしにきましたね。「どっちと結論がつけがたい」と決断をしかねるところなど、フェアネスを追求するあまり、妙な善人ヅラみたいになっている。ただこの考え方はいい、「ルアー釣りアングラーのスキルや技術がより求められることがあります」。
「井上さん、当たり前だけど、釣れないことだってあるわけでしょう?なんでそれでも釣るんですか?」と以前ヒトに訊かれたことがある。「それを何とかするから、面白いんですよ」と答えたものだ。結果を追求しまくるからこそ、釣りのガチ勢はガチ勢たるのだ。へへん。
ChatGPTのソース
ところで、こうして結構釣りについても雄弁に語ってみせてくれるChatGPTのソースは一体何なのだろう?実は明らかにされていないのだが、おそらくWEB上のキュレーションと思われる。
しかしいくらかの「思考能力」はあるはずで、この「思考能力」というものが現在のAIの進歩と言えるだろう。いずれAIがついに実釣までしちゃったら、ライターは職を取られかねないだろうな。昔のAIBOなんて歩くだけだったわけで、その方が可愛げもあった気がするのだが。
とあるバスフィッシングの権威が、「これからのリールに求めること?そりゃあ、自動的に投げて釣ってくれたら面白いよ」と笑っていたが、そんなAI的な未来、みなさんはどう思いますか?
哲学と情緒なき釣り。それもいつか現実になったら、世の中はそういう気分になっているということなのだろうか。見てみたいような気もする。
<井上海生/TSURINEWSライター>