釣りを趣味にしていると、たまにはホームから離れ新天地を求めて遠征をしたくなるものです。電車や新幹線を使って目的地に向かう際に便利なのがパックロッドですよね。携帯性だけでなく、最近は技術が進化して、2ピースロッドと遜色のない性能を持つロッドも登場してきました。今回は私の持っているパックロッド3種を用途別に紹介。その進化について書きたいと思います。
(アイキャッチ画像提供:アングラー「K」)
目次
釣り遠征にはパックロッドが便利
地元を離れて釣り遠征に行くときは、車で行く方が多いと思います。車は近場の遠征にとても便利です。しかし、遠くの場所となると高速料金等も意外とかかり、釣りの前に疲れてしまうため事故のリスクもあります。しかし、公共交通機関で行こうとすると、現地でのレンタカー代が加わり、値段が高くなるのがネック。
そこで視点を変えてパック旅行を見てみると交通費や宿泊費、レンタカー代を含めてびっくりするような安さの旅行もあります。そんな旅行を釣りの遠征と絡めるととても経済的です(日付等の影響で自分の思い通りの遠征期間にならないことはありますが……)。
また釣りの荷物は意外に大きくなります。そんな時、仕舞寸法が小さいパックロッドは本当に便利です。
仕舞寸法を考えて購入しよう
パックロッドは「振り出し型」と「継ぎ型」に分かれますが、私は継ぎ型が好きなので、ここでは継ぎ型のパックロッドについて書かせていただくことをご了承ください。
パックロッドは携帯に向いていて、非常にコンパクトなロッドではありますが、機種によって仕舞寸法にだいぶ差があります。具体的には60cm程度から30cmに満たない物まで幅広いです。そのためロッドの携帯方法を予め考えておいた方が良いと思います。
例えば
1. ロッドを肩等にかけて荷物と別に持って行く。
2. スーツケース等に入れて荷物一つで持って行く。
3. フィッシングバッグの中に入れて持って行く。
という感じです。それによってどのカテゴリーのパックロッドを買えば良いか決まってきます。
1.ロッドを肩等にかけて持って行く
このカテゴリーであれば仕舞寸法50cm以上のモデルで良く、かなりの多くのモデルが各社から販売されているので選びやすいでしょう。価格も幅広いので、たくさんのモデルを比較してみて、自分の釣りのスタイルに合ったロッドを予算に応じて入手してください。
この携帯方法の場合、考えておくことはロッドが荷物と別だと他の物とぶつかって破損してしまう危険性があるということです。そのためロッドケースが頑丈な物を選ぶ必要があります。ロッドと別にロッドケースを買うという選択肢も良いでしょう。
私はアブガルシア クロスフィールド(XROSSFIELD XRFC-654-BF-MB)を使用しています。このロッドは性能もさることながら、ロッドケースが非常に頑丈で安心して持ち運べるのが長所。容量も十分で、仕舞い寸法が同じロッドなら数セット入れられます。しっかりとした長さ調節可能な肩紐もついており、持ち運ぶことを十分に想定されている製品です。
さらに価格も1万円前後(モデルによって価格が違います。)で買うことができ、リーズナブルなのも魅力の一つと言えるでしょう。
2. スーツケース等に入れる
このカテゴリーの場合は、飛行機で移動することも視野に入れ、機内持ち込み可能な48cm以内の仕舞寸法のロッドを購入することをおすすめします。
私のロッドは、ゼスタのブラックスター2NDジェネレーションモバイルS69。キャスター付きのスーツケースに収まるので着替えやルアーケース等を入れて2泊3日以上の遠征を荷物1つで行けるためとても楽です。
ロッドの性能としてはライトクラスですが小物から40cmクラスまでの魚なら十分に渡り合える性能を持っているので何本ものロッドを持たないで行けるところも気に入っています。
ロッドケースはネオプレーン素材で作られており持ち手もついていません。あくまでもバッグ等に収容して運ぶことを前提としているパックロッドです。
3. フィッシングバッグに入れる
フィッシングバックに入れて電車等での日帰り釣行または1泊の釣り旅行、そんな時はフィッシングバッグひとつで行きたいですよね。
ですがバッグに収まるロッドは……。安心してください。仕舞寸法30cm以内の夢のようなロッドもあるのです。
ラグゼのパックスタイルA4シリーズです。私が持っているモデルはS66MLですが何と9本継ぎ!(モデルによって仕様は変わります。)仕舞い寸法26.5cmのA4サイズ!リアグリップさえ分割しているという工夫!実物を見れば納得してもらえると思いますが、極端に言えば箸を継いでロッドにしている感じです。(笑)
これで重さは100g!技術の進歩は本当に素晴らしいものです。しかもケースも工夫されており、ソフトケースとハードケースの両方がついてくるというサービスぶり!
ロッドとしては、9本を継いでいるとは思わないほどきれいなベンディングカーブラグを描き、シーバスや大型クロダイと十分に渡り合える性能を持っています。しかも価格も2万円台とこれだけの性能を持っているにもかかわらず超破格!
心配なのはピースが多いのでなくしてしまわないようにすることでしょうか(笑)。
パックロッドで釣り旅をしよう!
釣り旅の支度が簡素なものになればなるほど、気軽に遠征に出かけやすいと思います。皆さん、用途に合ったパックロッドを見つけてどんどん遠征に行きましょう。きっとたくさんの魚があなたを待っています。それではまた。
<アングラー「K」/TSURINEWSライター>