神奈川・湘南海岸のキス釣りは場所ムラが出始め、いいポイントに入れば数が望めるものの、それ以外の人は2~5尾ほどの貧果に終わっている。サーフから狙う、落ちギスの特徴でもあるので仕方ないが、初心者には場所選定が難しい。それに反して、大きな港内のシロギスは、あまり移動することがなく、着き場がわかっていれば比較的容易に釣れる。私も最近は好んで港内を狙っている。11月9日(木)、新調したタックルを手に、静岡・清水港内の袖師埠頭に向かった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・諸伏健一郎)
清水港・袖師埠頭で投げキス釣り
袖師埠頭は車がベタ着けできて、大型スーパーや釣り具店が近くにあって便利。ヒイラギが多いと予想したので、ハリスには装飾品を何もつけないノーマル仕掛けにする。タックルは別図。エサは前日自販機で購入したジャリメを使用。
この場所は河口に位置しているので、ゴミが多く沈んでいて根掛かりは多いが、そのゴミ周辺にいろいろな魚が居着いている。川からの砂で水深はかなり浅く、5~6色前後がポイント。前記の通り落下物があるので、あまり積極的なサビキはせずに、置き竿中心で狙う。
ヒイラギに本命キスも交じる
8時半に第1投を3色に投入。新しいラインのクセを取りながら、2色までの間を探ってみる。途中、何度かアタリはあったが「どうせヒイラギだろう」とそのままにして巻き上げに入るとかなりの重さがあり、天ビンの先で魚がクルクルと回っている。予想通りこの魚の3連。仕掛けを絡ませて上がってきたが、そのなかに本命が1尾交じっていた。
1投目から釣れるなんて幸先がいい。2投目からは少し力を入れ、6色へ投入。これも着底してすぐにアタリが伝わったが…。巻き上げると、やはりキス1尾にゲスト2尾。ポイントにキスはいるが、ヒイラギの数が多く、先にエサを食ってしまうようだ。
ヒイラギ対策を見つけて数を伸ばす
仕方ないので、遠投して置き竿に。アタリが出てから巻き上げるという釣り方を繰り返す。投入のたびに反応があり、ヒイラギとキスの割合は5対1。なんとも効率が悪い。しかし型はよく、20cmクラスも交じる。
こうなると、どうにかしてキスが釣れてくる割合を上げることができないか、いろいろ試してみる。正面やや右の河口の延長線上の6~5色間をゆっくりサビきながら探ると、アタリの数は減るものの、本命の割合が増える。
このことがわかってからはゲストの猛攻が少なくなり、仕掛けの消耗が少なくなって、快適な釣りを楽しんで正午に納竿。
最終釣果
釣果は13~20cm16尾。新調したタックルにいいウロコ付けができた。もう少し釣果を伸ばしたかったが、ヒイラギとキスを釣り分ける方法がわかるのが遅すぎたようだ。
この場所は、大型コンテナ船やしゅんせつ船、タグボートなどの停泊場所となっていて、釣りができる場所がない場合もある。また、釣りをしていても、船の接岸で場所移動を促されるケースも多々ある。そんな時は、無理せずに素直に受け入れて移動すること。
東名清水IC~車で約10分。釣り場周辺に駐車スペースあり。大型スーパーまで車で5分。釣具店はあるが、場所が分かりにくいので、エサはなるべく持参が望ましい。
<週刊つりニュース関東版APC・諸伏健一郎/TSURINEWS編>
袖師埠頭