芦ノ湖でワカサギ釣り
芦ノ湖のワカサギ釣りは6~7月に湖尻方面から釣れ始め、元箱根はもっとも遅く9月下旬から10月上旬で、型がよく群れが大きいのが特徴だ。しかし、今年は総じて型が小さく、群れの動きも速く釣りにくい。そのような情報が入っていたのだが、自分で釣ってみないと気が済まないのが私の性分。
元箱根のボート店から6時すぎに出舟。魚探を見ながら湾内を流し釣りで始める。水深15~16mの底層に反応があったので仕掛けを下ろすと、5~6cmにメダカサイズがまじる釣況。情報どおりの小ささだ。
どんどん場所を移動して、群れを探しながら釣っていくが、釣況は変わらない。そこで、湾を出て平和鳥居前、山のホテル前と遠出していくと、山のホテル沖でまずまずの反応。7~8cmに交じって、時折10~12cmが釣れる。
4段階のエサ調整
それまでナギだったが、徐々に微風が吹き始めた。そこで、魚探を見ながら釣り位置を決め、アンカリングして釣ることにする。
アンカリングと同時に群れは去ってしまったが、5分ほどしていい反応が出始め、コンスタントに釣れ出した。
空バリでも釣れるが、時期的にエサを付けたほうがいい。赤虫がいいが、小さくてハリに付けにくいので、私はサシを多用する。釣り場によって、紅サシがいいとか白サシがいいとか言われるが、紅白の違いはあまり感じたことがない。
ハリは尻側に刺して頭をカット。それでも食いが悪い時には胴を半分にカットにする。手間が掛かるので、その時の状況に応じて釣れるペースと手返しを考えて、空バリ、エサ付け、頭カット、ハーフカットと4段階のいずれが効率的かを考えて釣ることにしている。
ハリのサイズは、ワカサギの型で決めている。ただ、サイズが小さいとハリ掛かりが悪いので、私はやや大きめが好み。食いがよく多点掛けができる時は袖バリ、1尾1尾をていねいに釣る時には秋田狐を使用する。時速30~40尾がその境界線だろうか。
ハリス間隔とハリ数にも気を配る
ハリス長は、食いがよくワカサギがハリを咥えている時間が長い時には短かめ、アタリがあってもなかなかハリ掛かりしない時には長めのハリスを使用する。
ハリス間隔とハリ数は、ワカサギの大きさとタナの幅で決めている。10cmを基本に、7cm、10cm、12cm、15cmを用意している。釣れるワカサギよりハリス間隔が短いとトラブルの元となる。ハリス間隔はワカサギのサイズより大きいほうがいいが、タナの幅が小さく特にワカサギが底に張り付いているような時にはハリス間隔を短くする。
一方、ワカサギが浮いていてタナが広い時は、ハリ数を増やして対応する。私の場合、ハリ数の基本は7本だが、10本、14本と用意している。仕掛け長は90cmから2.3mまでと幅を持たせている。
また、フィッシュイーターの多い芦ノ湖では、各ボート店で芦ノ湖スペシャルと呼ばれる太仕掛けが販売されている。30cm前後のヒメマスなら、何とかキャッチできるのでお勧めだ。