高水温で始まった秋イカも徐々に水温が変化し変動傾向にある。ショアからのエギングにも影響があり、堤防港湾主体からのエギングが海流のある外洋のポイントに良型が集まる傾向のようだ。今回は、伊豆の陸っぱりエリアにおけるエギング攻略法をお伝えしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・野中功二)
人気フィールドで釣るコツ
ここからは、上記に挙げた人気フィールドにおいてエギングで釣果を出すためのコツをまとめていく。
1. ポイント選択
初冬で大切なのはポイント選択だ。シャローから水温は下がりだし、一旦下がった水温は中々上がらない。この時期は、ある程度水深のある「ミドルレンジが存在する場所」が有利となる。
2. 釣行タイミング
時合いは、夕方からのナイトゲームが有利になる。潮の干満にも左右されるが、釣行するポイントの癖なども把握できていると釣果に直結する。アオリイカは夜行性であるため、狙いやすいタイミングとなる。
3. 狙うレンジ
場所により異なりはするものの、中層をメインと考えて良いだろう。餌となるベイトが潮の流れとともに回遊することを踏まえれば、ナイトエギングは中層メインで海流がある所を狙いたい。アオリイカはベイトにくっついて回遊するため、潮が動いたタイミングが狙い目となる。
4. タックル&道具の選択
まず、ロッドの選択から説明しよう。東海岸は高い堤防もあり、ショートロッドよりロングロッドが有利であることが多い。長い竿は、取り回しがしにくいと言うデメリットがあるが、遠投性能は抜群であり良い面もある。
ラインは、基本的にPEラインで良いだろう。ただし、風が強い時は影響を受けやすい。その場合は、比重の高いシンキングPEラインも選択肢に入る。水面下にラインが沈み、風の影響を受けにくくなるため、強風の際は選択肢に入れておきたい。
5. エギの選択
エギのチョイスは、ポイントに到着して、水質・地域の当たりカラーなどを参考に選択したい。伊豆ではケイムラカラーが強いため、夜光が光る前の状況で使いたい。月夜では金テープ、闇夜で赤テープなどが有効だ。
アクションはダートアクションが得意なエギから様子を見ながら、最終的にゆっくりと誘うエギにローテーションしていく。足付きのエギも効果的だ。
最終手段のマル秘テクニックとして、ただ巻きがある。アクションしてきて、エギが岸際に近くになってきたからただ巻きに変えるのではなく、アオリイカがいそうなポイントから足下までただ巻きするのがコツだ。
伊豆エギングの注意点
この時期、地元の漁業者とトラブルが起こる1番の要因は、伊勢海老の刺し網だ。刺し網にエギが引っかかっていて、漁師がけがをする話をよく耳にする。フィールドに大きな浮きや発泡系の物が浮いている場合は、十分に注意して釣りをしよう。
近年海難事故が増えている。堤防や行き慣れた磯であってもライフジャケット着用は声を掛け合って実施してほしい。
<野中功二/TSURINEWSライター>