伊良湖沖でタチウオの爆釣が続いていると聞き、祝日の11月3日に愛知県・南知多町師崎の石川丸に予約を入れた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)
1投目から本命を手中
「水深は70m、底から45mまでオモリを上げてくるように」と船長のアドバイスが流れて釣り開始。まずは状況を把握するためにテンビンでスタートする。タチウオのタナを把握し、そのタナを集中的に狙いたい。
超低速でゆっくり上げると、60m前後でゴツゴツという前アタリがあり、57mで一気にサオがしなった。本アタリだ。1投目でいきなりタチウオをキャッチ。指4本の標準サイズだ。
再び70mまで落として低速で巻き上げると、やはり60m付近でゴツゴツという前アタリがあり、55mで本アタリとなった。狙うべきレンジは55~60m。
このタナを集中的に狙い、5投で4匹のタチウオをキャッチした。しかも毎回のように必ずアタリがある。よほど活性が高いのだろう。
テンヤにチェンジ
ここでテンビンからテンヤにチェンジする。テンビンを外してリーダー部分を交換すればOK。多少テンヤが流されるが、やはり同じレンジでタチウオがアタックしてくる。
テンビンの切り身よりエサが大きいためか、タナに達すると即アタリがある。テンヤだと型は大きくなると言われるが、この日は活性が高いためかテンビンとほぼ同型のタチウオが掛かった。
ゲストの猛攻に苦戦
落下の途中でラインが止まり、慌ててアワセを入れるとすでにタチウオが掛かっていた。厄介なことに、この浅いタナのタチウオにラインを噛まれて高切れした。どうやらサバフグもいるらしい。テンヤは目立つしテンビンと比べて落下速度が遅くなるので狙われやすいようだ。予備として3個準備したが、1時間で使ってしまった。
ここでテンヤの釣りは終了、再びテンビン釣りに戻る。テンビンはエサ付けが簡単なので手返しが良くなり、数は加速度的に伸びていく。午前9時くらいにはすでにクーラーはいっぱいだった。
伊良湖沖のタチウオの特徴
東京湾でも5月にテンヤで釣ったが、年中狙われて魚が擦れているため食わせるのにコツが必要だった。
伊勢湾は活性が高く、タダ巻きでも食ってくる。季節性があり、群れが新しく魚がスレていないためよく釣れるのではないか。本当によく釣れるので、初心者にもいい釣りだと思う。
午前11時を過ぎると指2本サイズが頻繁に掛かるようになったが、これらは全てリリース。やがて沖上がりの午後1時が迫り、船長のラストのひと流しのアナウンスを聞いて納竿した。どれだけ釣ったか分からないが30匹を超えているだろう。