テンカラは誰でも簡単に毛鉤が作れてすぐに釣果が出せる、実は初心者向けの釣りの一つです。今年も多くの渓流が禁漁期に入りました。春の解禁シーズンまで数ヶ月。皆さんこの機会にテンカラ釣りを一からマスターしてみてはいかがでしょうか。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・夏野)
次にコントロールを練習
テンカラに関わらず、渓流釣りでは狙ったポイントに正確に仕掛けを落とす事が重要です。管理釣り場では比較的簡単に魚の姿を見つけることができるはずです。この魚の少し前方を狙って毛鉤を落とせる様にキャストを練習してみて下さい。
これが出来る様になれば最初のコントロールとしては十分なレベル、すでにあなたの毛鉤には水面を割って魚が食いついているはずです。まずは何度もキャスト練習を繰り返し、竿と仕掛けの操作に慣れる様にしましょう。
渓流でのポイントと流し方
ポンドタイプでキャストとコントロールを練習したらいよいよ渓流タイプの釣り場に挑戦しましょう。渓流釣りで定番の白泡のたっている落ち込み付近は流れも速く毛鉤を見失いやすいため、最初に狙うポイントには毛鉤の動きが判りやすく、合わせのタイミングの取り易い大岩周りの流れのたるみ等が良いでしょう。
この時、毛鉤をあまり長時間流しっぱなしにすると、魚に見切られてしまいます。狙ったポイントを数秒流したら毛鉤を引き上げ、何度も小まめに打ち直すのが大切です。また毛鉤の色も小まめに変えてやるとさらに見切られにくくなります。
魚の活性とアワセのタイミング
魚が表層を狙っている時は活性が高いと言えます。羽虫が空中を舞ったり水面に落ちたりする様な状況なので、気温は比較的高めの時が多い傾向にあります。
魚が水面を割って毛鉤に食いついてくるため、初心者でもアワセのタイミングを取りやすいシチュエーションです。この場合、魚が食いつく一瞬のタイミングにあわせるので、多少早アワセと感じるくらいで良いでしょう。
また飛んでいる羽虫の色や大きさに合わせて毛鉤を選ぶとさらに釣果も上がやすくなります。 逆に水温が低く魚が底から動かないケースもあります。この場合は毛鉤を沈めるしかありませんが、毛鉤自体を目視で確認するのが難しくなります。多くの場合、ラインの動きでアタリを取りあわせる、少しミャク釣りに近い様な釣り方になります。
そのため、ラインのテンションは多少張り気味にしておいたほうがあたりが取りやすいでしょう。この場合もあわせは素早く行いますが、ラインの動きを確認してからになるので、結果として少し遅いアワセになります。
毛鉤の色は水生昆虫をイメージさせる黒や茶色系への反応が良い様に思います。