テンカラは誰でも簡単に毛鉤が作れてすぐに釣果が出せる、実は初心者向けの釣りの一つです。今年も多くの渓流が禁漁期に入りました。春の解禁シーズンまで数ヶ月。皆さんこの機会にテンカラ釣りを一からマスターしてみてはいかがでしょうか。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・夏野)
テンカラ釣りに挑戦してみよう
これまで、テンカラ釣りの毛鉤の自作方法、道具についてご紹介してきました。いよいよ実際に自分の毛鉤を使って釣りをしてみましょう。
テンカラ釣りは非常に軽い毛鉤を道糸の重さでキャストする釣りです。最初は竿の扱いに慣れる為、まずは管理釣り場で練習することをおすすめします。
練習といっても実際に釣りをするわけですから、最初から魚は釣れます。釣りをしながら上達してゆきましょう。
最初はポンドタイプの管理釣り場がおすすめ
テンカラは毛鉤は流して魚を狙う釣りですが、最初は逆に流れの少ないポンドタイプの管理釣り場の方がキャストを練習しやすいでしょう。
渓流タイプだと川の流れの上に風の流れが生じるため、毛鉤が空中で舞ってしまい狙った所に落とすのに多少コツが要ります。
仕掛けの長さは、竿と同じ長さの道糸にハリスを1m程度合わせたものが基本と言われていますが、長い仕掛けはキャストが難しい為、最初は道糸とハリスを合わせた長さが竿と同じの多少短めの仕掛けで練習しても良いでしょう。
いよいよキャスト
テンカラのキャストは、竿を前後に振ってそのしなりを自重のある道糸に伝え毛鉤を飛ばす仕組みです。まずは竿を真上から前方45度くらいの範囲で素早く動かし、この状態で空中に毛鉤を滞空させてみて下さい。竿から先端の毛鉤までが鞭の様にしなりながら動いているのがわかるはずです。
この時つい遠くへ飛ばそうとしてしまい自分より後方まで振り被ってしまう人もいますが、これだとかえって軌道が安定しません。仕掛けが短く軽いテンカラでは大きな動きや力は必要無く、コンパクトに竿を前後させてしなりで生んだ力をしっかりと道糸に伝える事が重要です。
最後に定めた目標に向かって毛鉤を飛ばしますが、この時も竿を最後まで振り抜く必要はありません。滞空させていた時の前方45度よりほんの少し前に竿を傾けて向けてやる程度で毛鉤はポイントに飛んでゆきます。