残暑が続く関東地方。獲物と涼を求め、那須塩原へ行ってきました。目的の獲物はカジカ。実は筆者、TSURINEWSのライター活動を始めて以来、カジカ釣りツ抜け回数ゼロ記録を更新中(7回)。今度こそ!
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)
那須でカジカ釣り
関東地方で荒川と言えば、埼玉から東京を流れ東京湾に抜ける、ある映画の世界では通行手形がないと渡れない川の方が有名ですが、カジカがよく釣れる荒川は、栃木県北部・那須塩原市を流れる那珂川の支流の方。
この辺りでは、鬼怒川や那珂川、箒川でもカジカ釣りが楽しめるのですが、今回はその中でも最も川幅が狭い荒川に行ってきました。
釣り堀用金魚竿を使用
今回使用した竿は、90cmの釣り堀用金魚竿。グラスソリッドで自作している方もよく見かけますが、金魚竿も安価(1,000円位)でありながら腰が強く、流れが早い川に竿先を突っ込むカジカ釣りには割と適しており、使い勝手は負けていません。「これからやってみようかな」と思っている方にはお勧めできます。
仕掛けとエサ
仕掛け、というより、針は袖3号を使用。最近はほとんどなくなってしまいましたが、念のため喰いが良い時用にもうちょっと大きいサイズ(袖5号、ハゼ針6号程度)も持ち込むと安心です。その針を、ハリス3cm程度残し、竿先に直接結びます。場合によってはハリスにガン玉をつけても良いですが、根掛り多いし、その都度付けるのも効率が悪いので、筆者は付けることをやめてしまいました。ガン玉ナシ、慣れればそれほど問題ないです。
エサ
エサはイクラ。現地でとれた川虫や、ミミズと言った虫エサでも良いそうですが、この釣りを教えてくれた先生によると、喰いはイクラが圧倒的に良いとのことです。ご参考まで。
服装と装備
また、暑い日は海パン&アクアシューズでも良いのですが、9月以降は、意外と栃木北部(特に早朝)はひんやりしているだけでなく、水温も低いので、熊谷で35度超えるような日でも、念のためウェーダーも持ち込んだ方がいいかもしれません。
また、水面から出ていない、水中に沈む小さめの石の間にもカジカはいるので、偏光グラスを持ち込んで水中を見えやすくする対策も有効である他、必須ではないものの、箱メガネもあれば重宝します。
消波ブロックから攻める
途中コンビニに寄って、朝ごはんと日釣り券(1500円)を購入し、6時にポイント到着。都心とは違ってやや秋の気配を感じるものの、川の周囲は背の高い、葦などの草が生い茂っていました。
準備を整え、数々の蜘蛛の巣をかいくぐり、無事入渓。まずは消波ブロックの隙間から攻めていき、下流へ移動していくことにします。
上級者のアドバイス
あまり下流に行ってしまうと戻ってくるのが大変なので、この日は早めに折り返し、上流方面にも行ってみることにします。途中、単発でカジカを確保しつつ、1つ先の堰にたどり着くと、映画に出てこない方の荒川にしては珍しく人発見!
孤独による人恋しさがそうさせたのか、どちらかというと人見知りの筆者にしては、珍しく躊躇なく話しかけていました。そして、話によるとあまり大きな移動せず、そこそこ釣れている、とのことでした。お願いをしてクリールの中身を見せてもらうと、なんと本命20匹位。
イクラの鮮度が重要
すかさずコツを伺ってみると、一言「新鮮なイクラをつかうこと」。
「腕」と言わなかったところに、この方の優しさを感じつつ、同時に既に3時間以上渓流に立っていた筆者は体力の限界も感じ、ここで納竿。
次回は、1年間冷凍保存しておいたイクラではなく、新しいイクラを持ち込む決意をし、釣り場を後にしました。
最終結果
朝6時から9時半までの3時間半で、カジカ8匹。密かにツ抜けを目標としていましたが、叶わず、でした。毎年毎年、あまり成長していませんし、今後もそれほど成長するとは思っていませんが、丁寧な探りを意識しつつ、ツ抜けを目指していこうと思います。
新鮮なエサを準備することと同時に、上手な方を見ていて感じた、同じポイント(穴)で複数匹釣る、という技術。要するに「腕の上達」が最大のキモなのかな(汗)。
それと、あと1時間スタミナが続けば、今日はツ抜け達成できたかも。実は、筆者の課題は明確だったりします(笑)
<尾崎大祐/TSURINEWSライター>