リーダーとPEラインの結束の定番のFGノット。間違いなく使用者が一番多い結束手段です。そんなFGノットも結束部の強度が弱ければもろ刃の剣です。今回はFGノットの注意点に迫っていきます。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・須藤雄飛)
FGノットを覚えると大物を狙える
FGノットの結束手段は少し難しいですが、釣り初心者は誰しもが苦労します。非常に強度が高いノットなので、何度も繰り返し」練習し身につけましょう。
FGノットをしっかり組めたと思っていても、うまく結束出来ていないとすっぽ抜けます。恥ずかしながら、筆者も何度もすっぽ抜けを起こしたことがあります。
編み込み回数の目安
20回を目安にしましょう。上下で1セットとすれば10セットです。実はこの回数がとても重要で、回数が多いとノット部全体に力をかけることが難しくなります。24回とか25回やっても強度が増えないどころか落ちる可能性があるのです。
グローブを着用しよう
筆者の釣り仲間でも、意外にもつけずに結束している人が多いのですが必ずグローブや手袋をつけましょう。PEラインは皮膚にめり込みますし、切れやすいです。素手では痛くて力が上手く入れられません。
ノット部の全体の色が濃くなる
ノット部の色がきちんと濃くなるまで締めこみましょう。これがノットが結束した合図にもなります。先程述べたように、20回以上編み込みを行うと、ここで全体の色が濃くならないことが多いです。それは、FGノットが完成していないことを示しています。
水や唾で濡らしてしっかり摩擦を防ぐ
力を込めて本締めする前に必ず水分で濡らしましょう。水分で濡らさないと締めこみ時に摩擦熱を発生させ、ノット部が弱ってしまいます。
大物がかかっても大丈夫
FGノットは80%以上の強度をほこります。たとえば20lb(9.07㎏)のリーダーとPE同士を結束させた場合、9.07×0.8=7.256となります。7.256kgまでの魚を釣り上げられるならば、十分な強度です。
リーダー結束で一番人気
FGノットはライン結束の中でも、一番使用者が多い結束手段です。その強さやガイド抜けの良さはお墨付きです。そのメリットを活かすためにも、編み込みをしすぎて不完全なノットにしたりしないようにする必要があります。
編み込み回数が多ければ強くなるものではない
冒頭でもお伝えした通り、編み込み回数を増やしても強くなりません。むしろ編み込み部に力が入りきらず、ノットの結束が不完全になります。色が濃くなっていない写真は握力50㎏の筆者が力いっぱい締めこんだ、25回編み込んだFGノットです。非力ではない人でも、このようになってしまいます。
FGノットの編み込み回数は20回で十分です。適切な編み込み回数で、強固なFGノットを作りましょう!
<須藤雄飛/TSURINEWSライター>