今年は当たり年のタチウオ。大阪の南の海、泉南でも連日の回遊が止まらない。そして今年はまた群れの密度が濃く、時合いも長いときている。釣れるうちに嫌になるくらい釣っておかなければということで向かった。個人的には渋い釣果となったが、周りは釣れ釣れだ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
深日港でタチウオ釣り
深日港にエントリー。潮回り的にも望ましい曇り満月の大潮。上げ切りは19時。その前にジグサビキゲームを楽しみながら場所取りして、日没後にワインドリグを投げ始めた。
先日はほとんど完全に、魚がエサ師のキビナゴについてしまっていた。小反省して、この日は私もハーフ生エサというべき、ニオイつきワームを持参。ワインドに食わない群れもあるようなので、巻きパターンの手数を多く作ってきたあたりも、我ながら怠りない。
ちなみにワームをつけているのは、10gのテンヤ。この手のワーム、一般的なワインドジグヘッドには装着できないので、釣具店でルアー的に使えるテンヤを紹介してもらおう。参考までに、私が使用しているのは銀龍というテンヤである
アタリが遠い時間に焦れる
あたりが暗くなってからワインドをスタートしたが、食わない。アタリもこない。もしかして抜けたか?幽霊魚と言われるタチウオである。昨日と今日で何もかも変わっていても、不思議ではない。
ちょっと不安な時間が続いたが、時折小突くようなアタリが出始めた。ギュインと引き込むようなアタリも出る。要するに、「いる」わけだ。何かが合わない。やはり巻きパターンかと思い、レンジをかえながらワームを引き釣りのように使う。
上の画像のように、いろいろとリグを用意してきたので、まあ何かがハマるだろうとは思っている。だが、アタリのない状態でアレコレと試すのも、実はしんどかったりする。しかし自宅で釣りの準備をしている時間は、本当に懐疑的になって、できる限りのことをしたくなるものだ…そういう不安とか期待って、みなさんにも心当たりはないだろうか?
表層で本命タチウオヒット
そのうち隣のエサ師が上げ始めたのを皮切りに、どこもかしこもフィーバーとなる。しかしまあまあ不快なことに、このエサ師、私が場所取りしていたポイントに、上からいきなりテンヤを投入し始めてコースを潰しやがったのである。怒りを覚えたが、言い合いするのも時間の無駄なのでちょっと横にずれて釣る。
「表層のスロージャーキングでくる」
と、そのエサ師が連れに言った釣り方をそのまんま真似して、私も同じ釣り方にチェンジした途端ヒット。指3本級。それにしても活性が高いのか、ここ最近のタチウオはこのサイズでも猛烈に引く。