今回は夏の風物詩ショアジギングに行ってきました。ソルトアングラーにとって、ショアジグといえば真夏の一大イベント。私の周りの釣り仲間は、大いに盛り上がりを見せ常に回遊の話でもちきりです。かく言う私もその熱気に当てられ、山上の湖を離れて地元の海に出向きました。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・小塩勝海)
遅めに朝6時頃に開始
今回は肩の力を抜いて散歩感覚で釣りを開始。5時半ごろに釣り場に到着し、海の様子や先行者の様子を伺って見て気にいったポイントに入りました。
今回は浅瀬が隣接したブレイクラインで、地形が少し曲がって潮が当たって巻き込むポイントを選びました。先行者のみなさんは、表層に集中されている模様。
定期的にボイルが起こるような状態でしたので、表層の追い込み一発を狙われる方が多い印象でした。
開始一投でソウダガツオの泳層を発見
準備を手早く終わらせた後、一投投げて様子を見ます。着水直後は着水音を活かしたいので、表層から数cm程度を滑らせるように10mほどトレース。しかし反応がないので、ルアーをそのまま落として一段下に入れてみます。
大抵シイラの活性が高ければ、着水音から表層付近の数cm・数メートルで反応があると経験上感じることが多いです。先ずはシイラを探り短い時間でパターンを見つけるため、その1キャストの内に仮で見切りをつけて、そこから1m〜2mほど下のレンジに変えてみると、すぐにラインが走りました。
淡水域では経験しえないような、いい走りに小型青物でも気持ちが高ぶります。取り込んだのはいい型のソウダガツオでした。
魚の反応がある層を掴んだので、次に繋がるようにすかさず投げ込みます。カツオやマグロ類の魚は、目線の位置と口の形がおおよそ体の正面で交差する構造になっているため、自分の視線上に被った獲物を積極的に追いかけて捕食します。
魚がそのタイミングでどの位置を見ているかを意識することで、ジグへの反応回数は大幅に変わるのです。水面でボイルをしているなら、魚は高確率で水面に頭を向ける回数が多くなります。
しかし、私が釣りをしていた場所が浅瀬に近かったためか、水面まで割ってくる魚が少なく、目の前でボイルを見るような場面は少なかったです。しかしその分、少し下の魚の泳層をダイレクトに探してトレースできたのが良かったと考察しています。
立て続けにメジヒット
ソウダガツオを上げた後は、ソウダガツオの反応するレンジから一段下げて、ソウダガツオの泳層の深さのサーチや別の魚種へアプローチ。するとすぐにアタリがあり、小型のメジが数本上がりました。
この反応はソウダガツオよりも下のレンジか、ソウダが抜けた後の表層付近でも反応は多かった印象でした。
イナダヒットも痛恨のオートリリース
魚が全体的に水面から1〜4mのレンジにいることが分かり、その周辺をジャークのピッチと切れ込みを変化させながら魚をさらに探していると大きなアタリが出ました。
ソウダガツオやメジのシャープな直線的な引きよりも、首振りが多くズシッとトルクを感じる引き。上げてみるとかなりコンディションの良いイナダでしたが、取り込む手前でフックアウトしてしまいました。
フックセッティングやタックルセッティングを煮詰めれば取れた魚かも知れないと邪念が沸きますが、次回のチャレンジにお預けになりました。
ライズはあったが7時半ごろ終了
一時間弱ほど釣りをして、今回は猛暑に飲み込まれる前に撤収しました。魚の反応はまだ続いていて、水面でもボイルはありましたが、速攻直帰を実行して今回の釣りは終了しました。