今シーズンはキスの魚影が濃い。サーフの投げ釣りでもキスが好調なので、7月末に三重県津市の河芸漁港の南側に広がる豊津浦へ出かけた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤拓摩)
豊津浦海岸で投げキス釣り
午前5時すぎに河芸漁港に到着。南堤の基部の空き地には、すでにたくさんの車が止まっている。
砂浜へ出ると日曜日とあって、豊津浦は釣り人だらけ。早起きしたつもりが完全に出遅れてしまった感じだ。当日の潮回りは中潮で、満潮が午前8時42分。皆さん暑さを避けて涼しい時間帯から上げ潮を狙っての釣行だろう。
ほとんどの人がルアーをキャストしてマゴチを狙っている。投げ釣りの人は数人だけだ。河芸漁港に一番近い場所にいた投げ釣りの人の様子を見ていると、大遠投せずに軽く投げている。ゆっくりリールを巻いてキスを連掛けしていた。
キス釣りのタックルと仕掛け
「よーし、キスは近場にいるぞ~」と、空いている場所を探して砂浜を歩く。日の出を過ぎ、太陽光が肌を刺して汗が流れる。少しだけ釣り人の間隔が空いている場所に釣り具を置いた。
サオ立てを砂浜に突き刺し、手洗い用に水くみ用の小型バッカンに海水を入れる。タオル、メゴチバサミを取り扱いやすいように用意。リールをセットした投げザオを伸ばして、ジェットテンビン20号と市販の5本バリ仕掛けを付けたら、イシゴカイの垂らしが長くならないようにカットしてハリに刺していく。
1投目からトリプルヒット
左右の釣り人とラインが絡まないように、沖向きに真っすぐ60mほど投げる。仕掛けが着底したらイトフケを取り、クーラーボックスに腰掛けてゆっくりリールを巻きながらサビいてアタリを待つ。
するとコツコツと小さいアタリが続いて巻き上げると、小型キスが3重連。小型でも1投目からキスのトリプルヒットはうれしい。
その後も50~40mの間でアタリは活発だ。空振りはなくキスの連打が続いたが、2羽の鵜(う)が飛来して正面で潜水を始めたときだけは空振りだった。
最終釣果は28匹
しばらくして鵜が飛び去るとアタリは復活。アタリが出たら巻くのをストップして慎重に追い食いさせると、砂浜に5匹のキスが連なって上がってきた。満足度100%だ。時間とともに水位が上がってきたので、高い場所へ道具を移動。
暑くなり釣果にも満足して、午前7時半にサオを片付けた。今回は珍しくゲストフィッシュが全く顔を見せなかった。12~16cmの小型キスばかり28匹の釣果だったが楽しめた。
<週刊つりニュース中部版APC・伊藤拓摩/TSURINEWS編>
豊津浦海岸