7月中旬の週末。筆者は釣友と鳥取の天神川水系の源流域へと足を運んできた。狙いは中国地方の一部のみに生息するという「ゴギ」。サイズや大きさよりも自分の中での最高の一尾を求めて真夏の源流へ。今回はその釣行の模様をお伝えしよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・落合浩大)
綺麗なイワナが顔出し
この辺りまで上がってくると、川幅も狭く、ルアーをトレースする間隔も僅か。そして、ようやく我々が笑顔になれる瞬間が訪れる。先行していた仲間が、小さいながらもイワナをキャッチ。彼は渓流釣り三回目にして渓流魚初キャッチ。彼にとっても最高の一尾となったに違い無い。
残念ながらゴギでは無かったが、綺麗なイワナであった。ここで、今度は筆者が先頭へと行かせて貰う。ルアーはメジャークラフトのエデン45sレーザーチャートヤマメをチョイス。流心をアップで狙う。
着水と同時にヒット。しかし、この魚はバレてしまう。二回目のヒットは小さな落ち込みでヒット。しかし再度バラシてしまう。だが、三度目の正直でようやくキャッチ。
流心に岩があり、その際にアップでルアーをキャスト。ロッドをシェイクさせながら少しでも魚に見せるイメージ。すると、狙い通りにヒット。この魚は綺麗なイワナ。狙いのゴギでは無かったのだが、物凄く綺麗な魚体で感動してしまった。
写真を撮ったら丁寧にリリース。そのポイントで同じパターンで再度ヒットしたのだが、バレしてしまいキャッチ出来ず。更に釣り上がるが、魚からのコンタクトは無く退渓。
夕方からヤマメを狙う
一旦昼食を挟み、温泉へ行き疲れを癒し、夕方から里川でヤマメを狙う。自分の身長より高い藪漕ぎをして河原へ。数匹のニジマスがいるが、ルアーには反応してくれず。
岸際のオーバーハングへルアーを流し込み、ヤマメらしき魚が一瞬口を使ったのだが、ヒットせず。そのままストップフィッシング。初めての天神川水系での源流域、里川釣行は終わりを迎えた。
渓流飯も堪能
今回は僅か一匹という釣果ではあったが、狙い通りにヒットしたときはやはり嬉しい。渓流を始めて一年半。最近、ようやく完全に狙って釣る感覚が分かってきた。
やはり私は最高の一尾にこだわりたいため、自分の中で納得の一匹が釣れれば、満足感で満たされる。そして毎回の様に書いてはいるが、渓相の素晴らしさは何物にも変え難い。
今回入った渓も最高すぎた。何か、渓相そのものが全てアートにさえ感じてしまう。色見、シルエット、音、飛んでいる虫も。そんな大自然がつくり出すアートの中に入り込み、竿を出し極上のひと時を心ゆくまで味わう。
更にもう一つの楽しみが渓流飯である。今回は、ラーメンと白飯であったが、次回はもう少し凝った渓流飯にしようかと思っている。これもまた、渓流という深い森の場所で作って食べるから余計に美味しく感じる。
釣り以外にも山歩きを楽しみ、自然のアートを楽しみ、渓流飯も楽しむ。これを全部含めて渓流釣りだと思っている。今後も釣果優先ではなく、自分のペースでゆっくりと渓流フィッシングを楽しみたいと思っている。
<落合浩大/TSURINEWSライター>