大阪湾奥のライトブリームゲーム。この夏はまだ外したことがなかったが、この日で記録は途切れた。ボウズなど釣っていれば必ずすることだが、いくつか掛けただけに悔しいものがある。そこで今回は、バラした魚の釣果を紹介するという愚かなことをしてみたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
夜のライトゲーム釣行
釣行日は7月17日、新月大潮。夏のど真ん中というような陽気で、海は沸騰寸前。海水温は前日から1℃以上アップした24℃超である。これでは海の全体的な様子を示すアジが抜けてしまうので、もしかすると厳しい釣りになるかもしれないという予感はあった。
夕刻スタートのナイトゲーム。狙いを定めたのはチヌだ。メバリングタックル1本で、PEラインライン0.1号でスタートした。この釣り物に対しては極端な細イト設定だが、風がまあまあ吹いていたので、いつものPEライン0.3号では軽量リグではレンジが入れられなかったのだ。
ファーストバラシはチヌ
18時45分からスタートした。まだ陽が十分に残っていて、サングラス装着でも海の照り返しが目にくる。マイクロメタルバイブレーションでスタートしたが、ボトムを中心にすべてのレンジを通しても、無反応。
ここから実に1時間半の沈黙となった。蒸し暑さに耐えながらルアーローテーション。そして、ボトムで待望のファーストヒット。ゴンゴンと頭を叩く。おそらく本チヌだ。
しかし、この日は結果的にオールバラシになるので、もちろんこいつもバラした!10秒ほど引き合っていたが、フッと壁に擦られて終戦。40cmくらい、アベレージサイズだろう。見慣れている魚とは言っても、本命で釣りにきている以上、このバラシは痛い。
だからPEライン0.1号なんてムチャなことだと思っていたのだ。この場では以前、メバリングのゲストで掛けたチヌも同じイトで獲れていたので、大丈夫だろうとナメていた。もっといえば極細激弱のエステルラインでも獲ったことがあり、私は根本的にチヌをナメている。
それが祟ったのだろうか。ここからバラしまくる。
カサゴ約10バラシ
ボトムでファーストヒットバラシとなったので、この日のレンジは底周辺と定めた。PEライン0.3号のスプールに換装し、引き続きチヌを狙っていると、ちょこちょこと別の魚が突き始めた。この感じは、最近私が目にすることがなかったカサゴくんのアタリではないか……。
ということでワームを小さくしたり、ヘッドウェイトを調整したりとみみっちい努力をしてみたが、10バイト以上あったアタリをすべてノセきれない、ノセても即外す。なんという情けなさであろうか。魚にナメられている。途中からバラすのがちょっと面白くなってきた。