夏が訪れて、厳冬期にふ化した小ぶりのハゼが、そろそろ釣りのターゲットになってくる。今回は、ハゼをミャク釣りで狙うためのポイントやタックルセッティングについて触れながら、紀ノ川の釣行の模様をお伝えしよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・牧野博)
時期や海況による釣り場選び
風向きで川の右岸か、左岸かを選ぶのがいいと思う。例えば紀ノ川の場合は川が東から西に向かって流れているので、南風が強くなる状況なら左岸を、秋が深まって北西の季節風が強まった時には右岸を選ぶと、風の影響を弱めることができる。
また、海が荒れ気味で波が高いときなどは、ふだんより上流側のポイントを選ぶと、影響を小さくすることができる。
延べ竿のミャク釣りタックル
参考までに私の良く使っているタックルは次の様なものである。
紀ノ川河口で65匹の本命を手中
7月8日、やや日が傾きかけた3時半ごろから、紀ノ川右岸、南海電車鉄橋上流側の河原に降り、ミャク釣りを開始、1投目から10cmほどのハゼがかかる。今年初のハゼのミャク釣りは順調な滑り出しだった。
河原に降りて釣れるように潮位の低い時間帯を狙ったがハゼの食いは順調で、少しずつポイントを変えながら探り、3時間で65匹の釣果であった。中心サイズは8~10cmといったところ。2年魚らしき良型は16cmが1匹だけだったが、ミニセイゴのおまけが1匹ついた。
今後の見通し
大雨などで著しい増水などがなければ、安定した釣果が期待できると思う。ハゼの成長は速いので、8月下旬から9月になれば、二回りサイズアップしたものも多く混じるはずだ。9月の中旬過ぎまでは炎天下が続くので、飲料水は充分持参し、時々橋脚のたもとなど、影になる場所で休憩しながら釣るのがいいと思う。
<牧野博/TSURINEWSライター>
紀ノ川