滋賀県の日本最大の湖「琵琶湖」が抱える釣り物は、バス、ビワコオオナマズや小アユなど数多い。今回はそのひとつ、ハスをルアーで狙った。ここでは、ハス釣りのコツや道具についてレポートするので釣行の参考にしてほしい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・松尾尚恭)
琵琶湖でハス釣り
琵琶湖の釣りというと何を思い浮かべるだろうか。まずバス釣りか。はたまた日本三大怪魚の一つビワコオオナマズか。ファミリーで手軽に楽しめ、食べておいしい小アユもいい。日本最大の湖が抱える釣り物は数多い。今回はそのひとつ、ルアーでハスを釣る「ハスゲーム」を楽しむべく滋賀県・琵琶湖へと釣行した。
ハスとは
まずハスとは何なのか説明すると、標準和名ハスというコイ科淡水魚の呼び名で、見た目はオイカワにそっくりながらも最大で35cmほどに成長する。
完全なフィッシュイーターで、アグレッシブに小魚を捕食するためルアーへの反応が良く、淡水における青物といった趣があり、コアなファンが増えている。
場所選びは小アユの存在が目安
6月中旬の午後から琵琶湖へ向かい、天気予報アプリで風向きを確認。北西の風が強く吹く予報なので、湖西北部で風を背負えるポイントへエントリーした。
琵琶湖のケタバスゲームで有望なポイントは、河川の流れ込みとその周辺の浜。この時期になると流入河川へ集まり産卵をするため、その近辺の魚影が濃い。
早速釣りを始めると、いたる所に小アユの群れが見られた。小アユはケタバスの主食と言っても良く、周囲にハスがいることが多いため、狙う上で見逃せない目印だ。
アクションは積極的に
どんどん浜を歩きながらシンキングミノーを投げていくと、コンとひったくるバイトがあった。フッキングしなかったが、群れで行動する魚なので存在確認はできた。
ボイルはないが、チェイスがあればすぐに分かるためポッパーにルアーを変更。この時一発バイトがあり誤爆に終わったのもの、ボイルが頻繁に起きているときはトップウオーターが面白い。
時刻は午後6時半を過ぎ夕マヅメとなったころ、小アユの群れが岸に寄り始めた。この動きに呼応してハスも一緒に岸に寄ってくるため、夕マヅメは最も釣りやすいタイミングだ。するとその通りにファーストヒットがあり、20cmほどのハスをキャッチ。
ここからバイトが多くなってきた。シンキングミノーをトゥイッチしながら高速で動かすと、ゴン!と強いバイトがある。時にはブラックバスのように何度もジャンプするヤツがいたり、30cmに迫るサイズのものは強い引きが楽しめる。
ルアーローテーションがコツ
ルアーを見切らせないようにルアーをローテーションし、いくつかバラしつつも6匹をキャッチできた。ガンガンルアーを動かし誘っていくアグレッシブな釣りなので、ヒットさせたときの気持ち良さは格別だ。