冬になると海水温が落ちて魚の活性が低くなるのはご存知の通りだが、夏にも魚が暑すぎて低活性になる。海水温が高くなりすぎると、まずアジが沿岸から姿を消す。ベイトがいなくなることで、大型魚のいくつかも消える。夏のボーダー水温「25℃」の海では、どんな釣りをすればいいのだろうか?
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
夏に現れる魚
では、次に夏のボーダー水温25℃を超えても、平気な顔で釣れる魚はどうだろうか?
・チヌ
・豆アジ
・デイ新子カサゴ
・アコウ
・ヒラメ
・サバ
・「アーリー」タチウオ
と、このように意外にも多くの魚が釣れる。チヌは湾奥の夏の風物詩といってもいい。LT化でメバルタックルをそのまま持ってきて壁際を釣れば意外にカンタンに食いついてくるので、メインの釣り物としてもいいだろう。小さな日中のカサゴも、穴釣りでちょろい。
その他の釣り物は潮通しのいいポイントで、マヅメが基本となる。アコウやヒラメは朝マヅメ、サバは朝夕、タチウオは夕マヅメ。豆アジは特定の場所に居つくので、常夜灯下をテンポよく打って探そう。タチウオは年ごとにムラがあるが、早ければ7月末スタートだ。
夏の釣り物の習性を知る
人間も夏になると服を脱いだり道を歩いていても影に入るようにしたり、熱いものは食べなくなったりと、生活がかわるように、魚も夏はふだんとは別の行動をとる。
春から夏にかけて水温にともなう習性の変化。釣り物がどこにいて、何をしているか?この時期はターゲットをかえるか、もっと深追いしてみるか、長い夏の前に判断を下さなければならない。
<井上海生/TSURINEWSライター>