明石沖のマダコが下降傾向になって3シーズン目です。誰でも手軽に釣れておいしく、釣り船やボートでも人気の狙いものでしたが、釣れる数が減りました。しかし、すべての水産物の減少は、マダコだけではないので、考えるとこの程度が普通なのかもしれません。明石沖のマダコは地元の夏の釣り、楽しく釣って、おいしく食べる、お盆まで今年も狙います。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・丸山明)
小さなマダコが高級品
キッチンのボウルに200g程度の小ダコが入っていて、細君が食べたいからと550円で買ってきました。これが550円?
私にとって、毎年マダコは買うものでなく釣るもの。冷蔵庫にいつも在庫がありましたが、ここ2年在庫は消えています。物価が上がったとはいえ、こんな小ダコがこの値段?アコギなのか、それだけ漁獲が少ないのだろうと考えてしまいました。
テレビ番組の怪
その細君が釣り番組でタコいっぱい釣っているよと言っていました。スポンサーのスタッフを連れて釣り船で1人1ハイの釣果を編集すれば、30分番組の正味15分の釣り場面は、連続釣果に見えます。
最終の釣果を見せませんから、番組編集もたいへんなことでしょう。わかっていると冷たい判断をしますが、一般的にはこれを見て「よーし!」と釣り船に予約電話をするのでしょう。
釣りをするまでの夢は、番組が与えてくれて、ワクワク感が出てきて釣具店にもいくでしょうから、経済は動きます。
梅雨はマダコの活性を上げる
シーズン初期のマダコは深場にいますが、梅雨で川の水が増え植物性プランクトンが流れ、さらに動物性プランクトンが食べて増えると、それをエサとする甲殻類が多くなり、マダコは食物連鎖に誘われ、浅場のエサ豊富なエリアに出てきます。
特に、昨年生まれて大きくなろうとする成長期の300g前後クラスの活性が高くなって、釣況が好転します。近年早い始まりのマダコ釣りですが、梅雨からが本格シーズン、そろそろ変化が出ますので、釣り船で船の全体釣果を表現しているサイトを注視していると動向がわかります。
竿頭だけ書いている船でなく、0-15というようにボーズも表現している船が参照サイトです。ここへ来て、ちょっと変化が出てきたような気がしますが……。