5月下旬、和歌山県・紀北沖のアオリイカをボートから狙った。今回はボートだったが、陸からでも大物を釣ることができるアオリイカは、中毒性の高い魅力的な釣りだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・溝川弘巳)
活性良く大物ヒット!
満足して休憩していると、ヤエン釣りに変更した田中さんに早速アタリがきた。数多く釣ってきた田中さんは、イカにやる気スイッチを入れさせ、アジを抱いている間からドラグを締めて引っ張り合いをすると言う。ヤエンを入れていなければ、イカがアジを離してもまた追いかけてくるので、藻に入られるよりも取れる確率が上がるそうだ。
やり取りを見ていると、田中さんの顔が険しくなり、サオを引いた音がおかしいと言う。どうやら藻に引っ掛かったアオリイカがアジを捕まえたようだ。ゆっくり寄せると、やはり藻まみれ。ヤエンを投入したが藻だけ掛かって帰ってきた。この時期のヤエン釣りは非常に難しい。
田中さんはすかさず生きアジを投入。活性が良いのか、すぐにアタリが出た。慎重にやり取りすると、かつてないぐらいサオがシナっている。大物の予感。
3kg級大物登場に感激
タイミングを見計らって沖掛けヤエンを投入する。ヤエンに掛かるとジェット噴射で沖へ逃げようとする。その様子は青物が引っ張っているような強烈な引きだ。身切れを心配したが、さすがはアオリイカ専用ロッド、うまくジェット噴射を吸収している。
ようやく近づいてきたアオリイカは、まるでマンホールのふたのよう。ボートに引き上げると、推定3kg近い。初めて見る大物に感激した。
釣趣抜群ヤエンのアオリイカ
時間は昼を回り帰る方向へ、最後に少しポイントを回って田中さんがエギングをすると、ここでも数投目にアオリイカがヒット。1kgを超えるメスのアオリイカだった。田中さんは優しく海へ帰して終了となった。
今回はボートだったが、陸からでも大物を釣ることができるアオリイカは、中毒性の高い魅力的な釣りだと思った。
<週刊つりニュース中部版APC・溝川弘巳/TSURINEWS編>