琵琶湖は滋賀県にある日本最大の湖。滋賀県は関西圏だが、中部からもアクセスが良く、琵琶湖は非常に訪れやすい釣り場なのだ。その琵琶湖に夏の訪れを告げる魚が小アユだ。トモ釣りで釣るアユと同じ魚だが、釣り方はもっとシンプル。GW明けから本格化する小アユだが、この夏はぜひ家族で出かけていただきたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)
いよいよ実釣
川原に下りたら、まず偏光グラスで川の中を観察しよう。小アユがいれば、群れをなして泳ぐ姿が見えるはずだ。偏光がなくても、じっくり見れば水中でギラッとヒラを打つ姿が見える。小アユを確認できたら釣り座を決め、仕掛けをセット。ラセンにまきエサを握りつけて、いよいよ釣り開始だ。
右ききなら右手でサオ、左手でスーパーボールオモリを持ち、振り子の要領で振り込むわけだが自分の正面に振り込まないこと。仕掛けを流していくわけだから、自分の上流側に振り込むようにする。
オモリが着水したら、気持ちサオ先を下流側に引いてやる。そのままイトを緩めてしまうと、仕掛けが絡んでしまうことがあるためだ。
ウキが流れに乗り、オモリが底をコトコトたたきながら流れていく。自身の正面を過ぎて下流側へ流れていき、サオいっぱいまで流れたら回収だ。まきエサの状態をチェックして、残っていれば再度上流に振り込む。
そこに小アユが群れていれば、2~3投のうちにアタリが出るはずだ。アタリは普通のウキ釣りのように、ウキを消し込んだりすることはあまりない。ウキが不自然に横走りしたり止まったり、逆に上流に走ったり。おかしいを思えば、サオを立ててみよう。
取り込み時もオマツリに注意。仕掛けやイトは緩めないことを心がけよう。サオをきき腕側の脇に挟み、仕掛け上部を持ってオモリを常に垂らしている状態で魚をハリから外す。ヘタに緩めてしまうと、魚が暴れることもあってすぐにぐちゃぐちゃになってしまう。
5月下旬各河川の状況
天候不順のせいか、湖北、湖東方面とも釣況が安定していない。5月21日に朝一に長浜市の塩津大川に釣行したが、遡上してくる小アユの群れは多く確認できたが、水がかなり冷たくかなり食い渋っていた。だが群れ自体はかなり多いので、この号が出るころには好釣果が聞かれるだろう。
その後昼前に彦根市の犬上川へ。最上流部に近い金屋地区に入ったが、日曜日ということもありかなりの人出。それでも群れはこのエリアにも来ているようで、名神高速の下流側で2時間ほど釣って20匹ほど。やはり群れ規模が小さく絶対数が少ない感じを受けた。盛期の釣れっぷりにはほど遠いが、こちらも水温が上がってくれば安定するはずだ。
マナーを守ろう
近年琵琶湖を取り巻く釣りにおける環境は、かなり厳しいものがあると聞く。それは外来魚問題だけではなく、釣り人のマナー。河原にはまきエサや仕掛けの袋が散乱し、生活道路に平気で駐車していく。
いつまでもこの釣りを楽しめるよう、当たり前のマナーを当たり前に守るよう心がけていただきたい。
<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>