福井県の九頭竜川中部は、北陸を代表する大河川。ポイントは無数にあり、広大で探り切れないほどだ。魚影も濃く放流量も多いが、何と言っても天然遡上の河川。年によってムラはあるが。基本的に遡上数は多い。今回は鳴鹿エン堤の上流下流の有望ポイントをそれぞれ紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・松森渉)
鳴鹿エン堤上流(通称坂東島)
坂東島は瀬釣り、大アユのメッカ的ポイントで私は九頭竜川で一番好きなポイントだ。流れは荒く押しも強い中で育ったアユはパワフルで、アユ師の心をわしづかみするだろう。私もその一人だ。
釣れる筋を見つけること
笠川オトリ店上流に広がる広大な瀬が通称大野島の瀬。右岸、左岸どちらからでも入川可能。
初めての人はどこから探っていいのか分からないと思うが、九頭竜川は釣れる筋があり、その筋を見つけると同じ筋で釣れるので、まずはその筋を見つけること。先行者がいれば、その立ち位置を参考してもいい。
数と型の両方が楽しめる
大野島の瀬が釣れだすのは、8月ごろからの印象だ。オトリ店前は平水なら押しの強いトロ瀬。増水なら深瀬になる。まずはいきなり立ち込まず、手前から探りオトリを何匹か確保してから歩を進めたい。
中州向こうは激流でベテラン向きなので、初めて人は遠慮した方が無難。中州を挟んで右岸左岸の流れが合わさる辺りは、所々に深みがあり未経験者は危険なので遠慮した方が良い。探るならヘチから慎重に探ろう。
九頭竜川のアユ釣りは痛快だ。アタリは明確で引きは強烈。場所によって数狙い、型狙い、荒瀬の釣りと楽しめる。今年も九頭竜川でのアユ釣りが楽しみだ。
<週刊つりニュース中部版/TSURINEWS編>
九頭竜川