【最先端足漕ぎカヤック】の進化が想像以上 ペンギンをお手本にして360°回転も可能に

【最先端足漕ぎカヤック】の進化が想像以上 ペンギンをお手本にして360°回転も可能に

「カヤック」と聞くと「手でパドルを漕いで進む小さな船」を思い浮かべる方が大半でしょう。しかし、現代のカヤックは足漕ぎタイプも登場し、とてもスタイリッシュに進化しています。今回はカヤックの歴史から最先端の機構まで、筆者が愛用しているHOBIE JAPANのカヤックを中心にご紹介します。

(アイキャッチ画像提供:HOBIE JAPAN)

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福永正博

横浜在住。東京湾でカヤックシーバスをメインに、季節や天候により色々な魚を狙っています。読んだ方がワクワクするような記事を目指します!

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船釣り シーカヤック

ホビーカヤックの抜群の操作性

足漕ぎカヤックの大きな特徴に、前進と操舵の役割が分担されているため、操作が簡単なことが挙げられます。ミラージュ・ドライブの操作は、足を前後に動かしてペダルを漕ぐのみ。方向転換は手元のレバーを指で回して後方のラダー(舵)を操作するだけ。

手漕ぎより簡単

手漕ぎカヤックは、パドリングひとつで推進力と進行方向を決めるため、まっすぐ早く漕いだり、思った通りに方向転換したりできるようになるには習熟が必要です。

しかし、足漕ぎカヤックは初めて乗ったその日でも全速力で進み、方向転換することが可能。実際に筆者も、初乗り1時間後にはすっかり慣れて、魚を釣ることに集中していました。

【最先端足漕ぎカヤック】の進化が想像以上 ペンギンをお手本にして360°回転も可能にカヤックで釣れたワラサ(提供:TSURINEWSライター・福永正博)

ホビーカヤックの快適性

これまでの一般的なカヤックのシートは、クッション材をペタンと載せるタイプが多く、乗っていればお尻が濡れるのが当たり前でした。

釣りのためなら我慢できなくはない……ですが、そのうち蒸れてかゆくなってきたりするので、やはり不快です。近年のホビーカヤックのシートはアルミ製パイプフレーム構造で、座面がカヤック本体から浮いており、艇内に水が入ってきても座面はドライのまま。メッシュ素材のため蒸れにくくもなっています。

リクライニング可能

さらに、リクライニングが可能で、漕ぎやすいポジションに調整できたり、単体でチェアとして使えたりとかなり多機能。上位機種に採用される「ヴァンテージシート」は、カヤックからはずして砂浜に置くだけで、優秀なビーチチェアに早変わりしますよ。

最先端のミラージュ・ドライブ

筆者のカヤックは、前進のみのオーソドックスなミラージュ・ドライブですが、現在のホビーカヤックは驚くべき進化をとげています。

キックアップフィン

「キックアップフィン」とはミラージュ・ドライブに備わる機構で、フィンが障害物にあたると自動的に格納されて破損を防ぐものです。格納されたフィンは自動ですぐに復帰します。

【最先端足漕ぎカヤック】の進化が想像以上 ペンギンをお手本にして360°回転も可能にフィンが水平になった状態(提供:TSURINEWSライター・福永正博)

これにより、小型ボートでも入っていけない浅瀬や、水中に障害物が多い場所に侵入することができ、行動範囲が広がります。

【最先端足漕ぎカヤック】の進化が想像以上 ペンギンをお手本にして360°回転も可能に障害物に当たると格納されるキックアップフィン(提供:HOBIE JAPAN)

ミラージュ・ドライブ180

手もとのケーブルを引くだけで前進・後進を切り替え可能。魚探の反応を見て急停止&バックができて便利。また、狙ったポイントの上でホバリングする際にも役立ちます。

【最先端足漕ぎカヤック】の進化が想像以上 ペンギンをお手本にして360°回転も可能に水中から見たミラージュドライブ180(提供:HOBIE JAPAN)

ミラージュ・ドライブ360

これぞ最先端!と感じるのが2019年に登場したミラージュ・ドライブ360。なんと前後、左右、斜めに移動し、さらにその場で回転することも可能。まさに「360度」の機動性で、手漕ぎカヤックに勝るとも劣らない小回り性能を獲得しています。

縦横無尽に動く姿をぜひ一度動画で見てください。きっと感動しますよ!

【最先端足漕ぎカヤック】の進化が想像以上 ペンギンをお手本にして360°回転も可能に水中の生き物たちにも優しいミラージュ・ドライブ(提供:HOBIE JAPAN)

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