横浜・海の公園へ貝調査に行ってきました。アサリについては苦戦を強いられたものの、代わりにマテガイが絶好調!1時間で88個という、釣りで例えたら「大漁早上がり」という最高の結果で干潟を後にすることができました。詳しい採り方を含め、レポートします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)
海の公園でマテガイ採り
実は海の公園でのマテガイ採りは、ここ数年低調な状況が続いていたのですが、昨年プチブレイク。復調の兆しが見えはじめていました。
残念ながら昨年、筆者はここでマテガイ採りを一度もやらなかったことを後悔していたので、今年はシーズン初めの調査(今回)にマテガイセットを持ち込むことに。結果はマテガイ絶好調。今年は大ブレイクの予感です!
「捕まえる」潮干狩り
潮干狩りには大きく3つのパターンに分かれます。アサリやハマグリ、ホンビノス貝等を対象とした、干潟を掘って見つけるオーソドックスなパターン、アカニシ貝採りのように掘らずに杭や岩場を探すパターン、そしてマテガイのように巣穴に塩をかけ、出てきた所を捕まえるパターン。
マテガイをターゲットとした潮干狩りは、「捕まえる」という、異色の手段を使います。
使用する道具
ジョレンと塩と、塩を入れる入れ物(ドレッシング入れ等)、貝用の入れ物。今回見渡した限り、貝用の入れ物は小型のバケツを使っている人が大半でした。
実はマテガイ、貝殻がもろいので、少し水を張ったバケツがベスト。ちなみに筆者は今回、移動手段に電車を利用したので、かさばるバケツではなくネットを持ち込み、そーっと入れるよう心がけました。
さらに付け加えると、ネットを使う場合は、目が細かいものがおすすめ。マテガイは細長いので、目が粗いと、サイズによっては脱走してしまうこともあります。
マテ貝の捕まえ方
写真を使って説明していきます。まずは、ジョレンで2~3cm削るように掘ります。
楕円形の穴を見つけたら、その中にマテガイがいるので塩をふりかけます。
穴の中にマテガイがいればニョキニョキ出てきます。
出てきたマテガイをすかさず捕まえます。
狙えるタイミング
マテガイは大潮の干潮時にのみ干潟になるような砂地にいるので、できるだけ海に近い干潟にてやる必要があります。
しかし、あまり海に近いと、削って見つけた穴に、塩を入れる前に海水が侵入てしまってやりづらいため、あまり海に近すぎてもダメ。そのため、アサリよりも潮の満ち引きが大きい日でないとなかなか採ることが難しいのです。よって、これをやれる日はアサリ対象の潮干狩りよりも限定的となります。
マテガイ採りのコツ
採るコツですが、まず穴の形は写真のように楕円形になっていることが大前提。そしてこの楕円形が大きければ大きいほど、それに比例した大物が入っていると思って良いです。そしてこの穴に塩を一振りしてやります。やがて穴から海水が出たり入ったりと、生体反応が現れ始め、更に待つとマテガイが姿を現します。
焦りは厳禁
ここで焦ってはいけません。巣穴から1cm位しか出ていない状態で捕まえようとすると、穴に潜られてしまい、2度目はなかなか出てこなくなってしまいます。ここはちょっと我慢してやり、場合によってはもう一振り塩をかけてやり、しっかり2~3cm出てきた所で捕まえてやりましょう。
力任せはダメ
また、先にも書いた通り、マテガイは貝殻が柔らかいので、ここで力強くつかんでしまうのもNG。結構抵抗する力も強いのですが、一進一退が続いていると、途中で敵(マテガイ)も疲れてくるので、それを待って穴から抜いてやりましょう。
貝殻もやわらかいのですが、マテガイは身もやわらかいので、無理に引っ張ると切れてしまう点も注意が必要です。