4月1日、岐阜県高山市を流れる宮川支流の川上川へ、父親と釣行した様子をレポートしたい。この日は朝から雲ひとつない青空で、絶好の釣り日和。しかしながら釣り場に到着したのは正午と、かなりゆっくりのスタートとなった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・戸松慶輔)
川上川で渓流ルアー釣り
今シーズン渓流初釣行となった2人だったが、さすがに土曜日の人気スポットである川上川。行く先々で先行者の車があり、ほどなくして先行者が入った後であろうポイントへと下りていく。
まずはエサ釣りでスタート。流れの開きや落ち込みなどの深みを探るも反応はからっきし。ルアーで狙っていた父親もさっぱりのようだ。
その後移動を繰り返し、小さなポイントへ到着。長居は無用とルアーで全体を探るだけでいいか、と雰囲気の良さそうな流れを探っていく。タックルはトラウトロッドの5.6ftにPEライン0.4号、リーダーはフロロカーボンラインの4lb。ルアーはVivaのプエラノ45Sゴールデンライムヤマメをチョイス。
ミノーで初イワナ手中
小さな落ち込みから流れが効いているポイントにダウンでミノーを通し、流れの下をくぐらせるようにトゥイッチしてくると、白泡の下で突如ロッドが絞られる。ゴンゴンと流れに乗って下ろうとするが、大きさはそれほどでもない。
サオ先を流れの緩い方へ操作して強引に寄せると、今シーズン初の渓流魚となる19cmのイワナをゲットした。暖かくなって水温も上がっているのか、瀬の中に魚が入り始めているようだ。同じ場所では反応がなくなったため、すぐさま車で移動して足で稼ぐ。
エサ釣りにチェンジ
ルアーで釣れたため、せっかくなので今度はエサ釣りで狙おうと仕掛けを準備した。本命ポイントでは、手前から奥へ丁寧に探るが無反応。やはり先行者にたたかれた後だろうか。
本命ポイントを見切り、瀬の中にある小さな石裏や深みにテンポよくエサを入れていく。すると頭くらいの大きさの石がいくつか重なり、流れを受けて後方には白泡が立っているポイントを発見。その石裏には流れが静かになっている部分がある。
24cm良型イワナ登場
石の上流側にエサを落とし、石の流れに乗せて流れが静かになっているポイントへ誘導。仕掛けがフッとナジんだその時、サオ先が押さえ込まれるアタリが出た。サオ先を少し浮かせて聞くと、下に突っ込もうとする明らかな生命反応。
掛かった瞬間すぐに「これは良型だ」と確信した。流れに乗って走られると厄介だと思い、下流の流れが開いている場所へ移動してタモで待ち受ける。無理せずじっくりやり取りして取り込んだのは、24cmのイワナだった。
おそらく仕掛けが非常に入れにくい場所だったため、サオ抜けとなっていたのだろう。ナイスサイズのイワナに笑みがこぼれる。