必ず知っておきたい5つの【渓流釣りのルール&マナー】 先行者いた場合はどうする?

必ず知っておきたい5つの【渓流釣りのルール&マナー】 先行者いた場合はどうする?

コロナによる影響なのか、ここ数年で、渓流釣りに訪れるアングラーの数が一気に増えた。このこと自体は喜ばしいことだが、同時にマナーの悪い人たちによるトラブルが増えてきたように思う。この記事では、渓流釣りにおける「守るべき5つのマナー」について、詳しく解説していこう。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

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荻野祐樹

釣り歴は約25年。得意ジャンルは渓流釣りと、カワハギ・タチウオ・メバル(全て餌釣り)等。解りやすい!をモットーに発信していきます。

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淡水の釣り 渓流釣り

目次

先行者に気を配る

渓流釣りにおいて、最も多いトラブルが先行者とのすれ違い。著者も最近、このトラブルに見舞われることが多くなったように感じる。

先に入渓している人がいる場合は、別の川に行くか、しっかりと区間を確保して入渓するのが絶対のマナーだ。ここでは、入渓時における注意点を纏めて解説しよう。

基本は釣り上がり

渓流釣りは入渓場所から釣り上がって行く「遡行スタイル」が基本。もし入渓したいポイントに先行者がいた場合、最低500m、出来れば1キロ程度の距離を空けて入渓したい。

それも、可能なら下流側に入渓するのが暗黙のマナー。小規模河川の場合はポイントが非常に限られてしまうため、別の川に行くなどの配慮も必要だ。

釣り降る場合の注意点

場所によっては釣り降り(下流方向に向かって釣っていく)を行いたいこともあるだろう。仮に釣り降りを行う場合は、下流側にも1キロ程度に渡って人がいないことを確認しておく。

もしくは、釣り上がりで入渓する事が不可能な場所を選んでおけば、別のアングラーと遭遇することは無い。とはいえ、人気河川の場合はあちこちから人が来るので、解禁日や禁漁前、成魚放流直後などの混雑時は絶対に避けるようにしよう。

追いついてしまったら

下流側に入った場合でも、極まれに先行者に追いついてしまう事がある。その場合は一声かけて、静かに下流側から脱渓し別の場所へと移動しよう。くれぐれも追い越しはしないこと。

ゴミは必ず持ち帰る

渓流釣りに限らず当たり前のことだが、出たごみは必ず持ち帰ること。ここでは著者が現地で実践していることを紹介しよう。

ゴミを出さないように釣る

食事は車付近で行い、ゴミ袋に入れて持ち帰る。飲み物はペットボトルとし、ビクに収納しておくか、ドリンクホルダーで固定しておく。飲み終わったら、移動の際に車で新しいものと取り換えるのがオススメだ。

仕掛けのゴミはマナーボックスへ

著者は第一精工社のストリングスワインダーを愛用している。これはダメになった仕掛けを手軽に収納できる、最高の便利アイテムだ。その他、各メーカーが発売しているマナーボックスがあれば、小さなごみなどは全て持ち帰れる。

必ず知っておきたい5つの【渓流釣りのルール&マナー】 先行者いた場合はどうする?1回分の釣行で出た糸くずを全て回収できる(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

ルアーは予めボックスへ

ルアーで釣る場合、ルアーのパッケージは釣行前に処分し、ルアー本体はボックスに収納しておく。こうすればゴミが出ないし、何より釣り場ですぐに使用できる。

根掛かりは出来るだけ回収

渓流は浅い場所も多いので、危険が少ない場所であれば、安全を確保した上で可能な限り回収しておこう。そもそも、根掛かりを取ろうとした時点でそのポイントはダメになっている。

そのため、渓魚の警戒云々を気にする必要はない。エサ釣りの場合、根掛かりした岩や水没した木の枝等を蹴飛ばせば、無傷で外れる事も多い。

小型はリリースし、必要以上に持ち帰らない

著者のようにキャッチ&イート派のアングラーは、必要な分だけ持ち帰るようにしたい。詳しくみていこう。

規定サイズに注意

渓魚は漁協によって規定サイズがある。基本は「12cm以下はリリース」となっている場所が多いが、そもそも15cm以下は食べるところも非常に少ないので、出来るだけリリースしてほしい。

著者の場合、4月までは16cm、5月以降は18cmと決め、1~2食で食べきれる分だけキープしている。食べきれない分は優しくリリースしよう。

必ず知っておきたい5つの【渓流釣りのルール&マナー】 先行者いた場合はどうする?このサイズなら1匹でも十分なご馳走だ(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

針を呑みこんでしまったら

魚体に触れないようにしつつ、素早くラインをカットしてリリースすれば、時間経過とともに針が取れて生き残れる可能性が高い。

だが、掛かりどころが悪い場合や、釣りあげた時点で血を吐いてしまっている場合は、きちんと持ち帰って食べてあげるべきだと著者は考える。

マナーを守って楽しい釣りを!

今回挙げたマナーは、アングラーというよりも「人として」当たり前に守るべきモラルとも言える。ルールやマナーをきちんと守って釣りを楽しむ事が、将来的な釣り場や資源の保護に繋がるので、是非とも意識してみてほしい。善い行いの後は、きっと好釣果に恵まれるはずだ

<荻野祐樹/TSURINEWSライター>