今回は、春の大型といわれるサイズにどのようにして巡り合うことができるのか、この時期の1kg強から2kg級のアオリイカに釣果をいかに結び付けるのか解説してみます。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター野中功二)
ポイントの選択術
伊豆では、例年水温が上下していたものが安定する時期をXデーがそろそろでは?と盛り上がりますが、ネットでの外洋水温15度~18度の潮の接岸を目安にしている所です。近年、水温の上昇で方程式が変化している春イカの動向を想像してみましょう。
今までは、アオリイカは水温15度で産卵を意識し始めるといわれていましたが、一概にそうとはいえない状況のようです。早生まれの個体はすでに2kgを越える個体もいます。
一般的には、産卵を意識したアオリイカは深い水深からミドルレンジに移動し、その後シャローなどの藻場に移動して最盛期を迎えるといわれてきていました。
しかし、近年は温暖化の影響もあり産卵時期もバラバラとなり、現時点で大きな個体が早々に顔を出しています。潮通しのいい場所で、エギの届く範囲にアオリイカが入ったり出たりを繰り返しているような状況のようです。
すでに2kg超アオリイカ登場
この記事を書いている最中に、2kgオーバーの春イカといえるサイズがあがったという情報が飛び込んできました。釣れた場所は産卵場所に隣接するポイント。今の時期狙うべきは、産卵場所に行くために通るであろう場所ということになります。
エギの届く範囲の海水温は伊豆東海岸で15度台、西~南の海岸線では16度となっています。湾奥より湾口で待ち構える方が良く、回遊してくるのを待ち構える作戦が有効でしょう。ラン&ガンより待ちの釣りに軍配が上がります。
海藻のある場所
近年、3月頃から起こる、「ナッパ潮」が徐々に見られなくなっています。冬に季節風の西風が吹く期間が短く、水温の低下が無くなっているのも海藻の生育に影響しているともいわれています。
海藻のあるところを探すのも今後、春イカに遭遇するには必須といえるでしょう。