渓流を初めて訪れたなら、素晴らしい空気や景色に感動しつつも、「どこをどうやって狙えばいいのか」という現実的な問題に直面する。今回の記事では、どういった場所に渓魚が居ついているのかを紹介していこう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)
流れを読む練習をしよう
著者の前記事で、「初めは支流がオススメ」と紹介した。だが、いくら川幅が狭く水深が浅いと言っても、やはり川の流れは非常に複雑だ。この流れを読む練習をすることが、渓流釣りでは釣果に直結する。
表層の流れ
表層の流れは見た目通りで、仕掛けを投入した後、どの方向に流れるかがある程度決まる。水面に浮いている泡や木の葉などに注目すると理解しやすい。基本的に表層の流れは障害物にぶつかると変化するので、渓流では水面から見えている岩に注目するといい。岩にぶつかった流れは二又以上に分かれ、また新たな流れを作っているはずだ。
中層~底の流れ
渓流は数十センチ以上の水深があると、表層と中層~底付近で流れ方が変わる。底付近は流れの影響で抉れている事が多く、表層よりも圧倒的に緩やかになっていることが多い。こういった流れを「底流れ」と呼ぶのだが、この中に、いかに自然にエサを流し込めるかがカギとなる。
偏光サングラス
ここまでで紹介してきた流れは、正直裸眼だと視認するのが非常に難しい。一方、偏光サングラスがあれば、流れだけでなく底の形状・水深・障害物などが手に取るように判るので、文字通り「見えている世界」がガラっと変わる。下の写真を見てみてほしい。
こちらはスマホのカメラに偏光サングラスを当てて撮影した写真だが、底がハッキリと見えているのがお解りいただけるだろうか。この丸で囲んだ部分が、過去に魚の反応があった場所だ。偏光サングラスは高級品のため手を出しにくいが、釣果を求める初心者こそ、絶対に導入すべき道具だと著者は思う。
流れの把握は至上命題
初心者が渓流釣りにおいて「最も難しい」と感じるポイントが、今回紹介した流れの把握だ。逆に言えば、これさえ出来るようになれば渓魚にグっと近づくことが出来るので、諦めず何度も渓流へ通い、渓流エサ釣りにトライしてみてほしい。
<荻野祐樹/TSURINEWSライター>