これから春に向けて、気温は徐々に上向き暖かくなってくる。こうなってくると、俄然おもしろいターゲットはメバルだ。春告げ魚の名のとおり、春に旬を迎える。今回はおいしいメバルを手軽にゲットできる、延べ竿スタイルのエビ撒き釣りの入門編をお届けしよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)
メバルのエビ撒き釣り
メバルという魚は、たいへん眼が目立つフォルムをしているが、その見た目どおりたいへん視力がよい。眼が張るから、漢字で書くと眼張となる。
生きたエビが大好物のため、メバル釣りでは古くからエビがさしエサとして利用されてきた。また、常に斜め上を向いて泳ぐ習性があるため、ウキを利用したエビ撒き釣りはたいへん理に適った釣りだ。
エサはブツエビが最高
ブツエビは多くの釣具屋で、枡を利用した「1杯」という単価で販売されていて、1杯辺り500円~800円程度で購入できる。さしエサ・まきエサ込みで1杯=2時間分くらいになるので、釣り時間にあわせて必要な分だけ購入する。
これをエビブク(容器+エアーポンプ)で生かして釣り場に持参するのだが、瀬戸内では昔ながらのエビ箱という道具を利用する玄人も多い。
エビ撒きはウキ釣り
メバルは先述したとおり、常に上を向いて泳いでいるためにウキ釣りが有効だ。
水深にもよるが、タナは最初2ヒロ程度からはじめ、夜間に食いが活発になれば矢引(1m以下)で釣れることもある。その日の当たりタナを見つけるのが、釣果を伸ばすコツのひとつだ。
エビ撒き釣りの時間帯と場所は?
では、狙い目となる場所と時間帯を見ていこう。
エビ撒き釣りの時間帯
基本的に場所さえ見誤らなければ、いつでも釣れるが、潮の動きはじめや日没前後が最高のゴールデンタイムとなる。
常夜灯がある場所なら、日が暮れたあともよく釣れるのでオススメだ。潮が動いていれば真昼間や真夜中でも釣れるため、自分のタイミングで釣行できるのもこの釣りの魅力のひとつ。
エビ撒き釣りの場所
メバルは人気魚種のため、釣果情報は釣具店などでも手に入りやすい。それらの情報を活用するのが、一番手っ取り早いのでオススメだ。
基本的には潮がよく当たる岩礁帯で、また海草が生えている場所を好むので、漁港堤防の先端周辺、テトラ周り、磯場などがよい。