大自然と一体となって楽しめる渓流釣り。渓流師にとって「元旦」とも言えるこの日を、最高の状態で迎えられるよう、行っておくべき事前準備、ここでは釣り具について詳しく解説していく。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)
アマゴ狙いの渓流エサ釣り
山間を流れる渓流という、過酷な環境を好むアマゴにアプローチするためには、機動性能が高い釣り具が必要となる。ちょっとした不注意が危険に繋がるだけでなく、ストレスの元となってしまうため、釣り具のチェックはしっかりとやっておこう。
渓流アマゴ釣りの釣具
それではまず、実際の渓流釣りで使用する竿やタモ(ランディングネット)のチェック項目について見ていこう。
渓流釣りの竿のチェック
渓流の餌釣りでは、主に延べ竿を使用する。河川の規模や川幅によって、長さや調子の違う複数本を持参するのが一般的だ。また、長さ調整が出来るズームタイプの竿を使用している方も多いのではないだろうか。
こちらは竿本体にキズが入っていないか、竿先用キャップは紛失していないか(移動の際に必須)、ズーム部分が固着していないか、また穂先が回転トップタイプなのであれば、回転パーツがきちんと機能しているかを確認しておく。
渓流タモ(ランディングネット)のチェック
細糸を使用する渓流釣りでは、抜き上げたり掬ったりするのに柄の短いタモ(テンディングネット)を使用する。網が劣化していたり穴が開いていたりすると、最高の瞬間が最悪の瞬間に早変わりしてしまう可能性があるので、入念に確認しておこう。
場合によっては網を張り替えるか、買い替えも視野に入れる事になる。
ビク(クリール)のチェック
筆者のように、釣った魚を美味しく食べる事をモットーとしているアングラーにとっては、魚をキープするための取り回しの良いビクは必須アイテム。こちらは肩紐と本体を連結している部分が壊れていないか、ビクの本体の開口部がきちんと開閉できるかを確認しておこう。
エサ箱のチェック
川虫やイクラといった、複数種類の餌を使い分ける渓流釣りにおいて、腰に付けたり首から下げて携帯できるエサ箱は大変便利なスグレモノ。こちらは開口部がスムーズに開閉出来るか、各パーツ部の確認をしておこう。
遊漁券について
渓流釣りの持ち物の中で、最重要とも言えるのは各漁協が発券している遊漁券だ。基本的にアマゴが釣れる河川は、漁協が管理しているケースが大半なので、その漁協に対応した遊漁券を必ず購入すること。
何度も釣行する人は年券
年券は少々値が張るが、遊漁期間中は何度も使用できるため、釣行回数が多い場合は年券を買うのが一般的。鮎・渓流魚共用の年券を販売している漁協もある。年券は個人情報や写真必須の物が多いので、既定のサイズの写真を予め用意してから購入となる。
釣行回数が少ない場合は日券
遊漁期間内で釣行回数が2~3回の釣行の場合は、日券の方が無駄がないケースもある。写真不要の漁協もあり、手軽に購入できるのが魅力だ。
釣り具の状態は釣果に直結する
ここで紹介した釣り具は、状態によってその日の釣果を大きく左右する大切なもの。日頃から手入れを欠かさずにおこない、来るべき日に備えよう。
<荻野祐樹/TSURINEWSライター>