夜釣りで3種類のイカを狙う『メタルスッテゲーム』を徹底解説

夜釣りで3種類のイカを狙う『メタルスッテゲーム』を徹底解説

多彩な魚種に出会える好釣り場の三重県・尾鷲湾。このエリアの冬の風物詩がメタルスッテを使用してヤリイカ、アカイカ(ケンサキイカ)、スルメイカを狙う「メタルスッテゲーム」だ。紀北町引本浦のエヌテックマリンから出船した釣行記をもとに釣り方を解説する。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・橋本広基)

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スルメの次はアカイカを狙う

もうスルメイカはお腹いっぱい。お次は柔らかい身が超美味なアカイカを狙うため、水深の中層から底付近まで広範囲を探っていく。その際、水深方向を手返し良く探るコツとしては、枝間の長さとリールの1回転当たりの巻き取り量を頭に入れておくこと。
仮に二段仕掛け間の長さが1mであれば、30mから29m、29mから28mといったようにブロックを積み上げていくようなイメージではなく、探り終わった後は、リールハンドルを3~4回転させ、30mから29m、28mから27mといった感じで探ったレンジがかぶらないことを意識し、階段を下りるようなイメージで探っていく。
するとアカイカ特有のコツンッ、モゾッといった繊細なアタリが連発。アタリを待つ際は、波の周期や揺れも感じ取る。ティップの入り方に違和感があったときは、アタリと判断し必ずアワセを入れるようにしていた。
またイカの反応があった水深では、時間をかけて複数回誘いを入れることで、グウンッという締め込むような明確なアタリが誘発され、ペットボトルサイズ近い良型のキャッチにも成功した。

夜釣りで3種類のイカを狙う『メタルスッテゲーム』を徹底解説中層から底付近を探りアカイカゲット(提供:週刊つりニュース中部版APC・橋本広基)

貴重なヤリイカも登場

そして、圧巻は底付近を丹念に探っていた中井船長。この時期の高級イカの代表格であるヤリイカをキャッチ。このようにメタルスッテでは、イカの生態を理解し誘うレンジを絞ることで、ある程度の釣り分けが可能となる。
大まかには上層でスルメ、中層でアカイカ、底付近でヤリイカとなり、狙って釣るといった醍醐味も楽しみのひとつだ。

夜釣りで3種類のイカを狙う『メタルスッテゲーム』を徹底解説ヤリイカは水温がもっと下がるとチャンス増(提供:週刊つりニュース中部版APC・橋本広基)

バチコンではギガアジも

そして、冬のイカ御三家もそろい踏みとなり大満足だったが、誰が言ったか「イカが落ち着いたらアジを釣れ!」。イカの反応が落ち着いた際には、アジを狙うといった楽しみもある。早速仕掛けの上段にメタルスッテ、下段に1gのジグヘッドに2インチのワームを装着。イカもアジも狙える欲張り仕掛けだ。

夜釣りで3種類のイカを狙う『メタルスッテゲーム』を徹底解説アジも同時に狙える(提供:週刊つりニュース中部版APC・橋本広基)

アジの反応が底付近に映るということで、着底後は少し底を切ってからロッドを持ち上げてからのテンションフォール。するとその1投目。カチンッといった金属的なバイトから、ロッドが締め込まれる。グイグイと締め込む引きは「本当にアジか?」と思わせるほどの強い。そして、海面へと上がってきた姿を見てビックリ。なんと45cmに迫る超ビッグなギガアジだ。あらためてこの海域のポテンシャルに驚かされるモンスターだった。

夜釣りで3種類のイカを狙う『メタルスッテゲーム』を徹底解説大型アジが連発(提供:週刊つりニュース中部版APC・橋本広基)

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