堤防投げ釣りで29cmマコガレイ手中 好ゲストに「ワタリガニ」も顔出し

堤防投げ釣りで29cmマコガレイ手中 好ゲストに「ワタリガニ」も顔出し

気がつけば今年のカレンダーは1枚になった。晩秋からの投げ釣りの人気ターゲットはカレイ。11月27日(日)午前6時から愛知県の常滑りんくう釣り護岸へカレイを狙って出かけた。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・JOFI愛知・大田豊明)

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カレイの生態を資料からひもとく

カレイの生態や行動などを記した書物が少なくなった今、貴重な資料から概要をひもといてみる。文は都合上、筆者が意訳して記す。

週刊釣りサンデーの小西和人は著書『カレイのすべて』で「釣れたカレイと釣ったカレイ」をこう記す。カレイ釣りは「釣れた」のと「釣った」のとでは、その釣り味は大違いである。アタリがないのに上げてみたらカレイがついていた、なんていうのはカレイを釣ったのではなく、釣れた方の見本である。カレイはエサをくわえたら他の魚のように逃げ出さず、そのまま海底でゆっくり食べ始めるからアタリは小さく二度三度と続かない。最近はあまり見かけないが、サオ先に鈴を付けている人がいる。「あの鈴はヘタ、ヘタと鳴る」と私は皮肉ったものである。

堤防投げ釣りで29cmマコガレイ手中 好ゲストに「ワタリガニ」も顔出しクジメとメバル(提供:週刊つりニュース中部版APC・JOFI愛知・大田豊明)

魚類学の落合明農学博士はカレイの生態を解説する。日本の沿海には約40種のカレイがいるが、釣りではオヒョウ、マツカワ、クロガシラカレイ、ヌマガレイ、マガレイ、マコガレイ、イシガレイが代表格だろう。

カレイは一般に昼間より夜間に活発に移動する。このような習性は嗅覚が発達していて、多くの情報を臭いから得ている。また側線も複雑で、これはデリケートな水の流れを感受する能力を示している。

カレイは海底または海底近くに住む底生生物を常食する。小型のエビ・カニ類、二枚貝、ゴカイなどの多毛類、ヒトデ、小型の底魚が主食である。(『カレイのすべて(1981年刊)』)から引用。

潮の動きを注視しよう

カレイ釣りは特に潮が重視される。カレイの就餌行動は潮の動きに連動するからだろう。

彼らの行動を水中カメラで追った映像を見たことがある。潮が動かないとカレイはじっと海底に身を潜めている。潮が動きだすと、その魚体からは想像できないほどの俊敏さで海底を離れエサを求めて活発に泳ぎ回る。エサを見つけると海底に張り付き、目を動かして獲物を確認、大丈夫と分かればパクッと丸のみする。そして少し前へ進む。これが釣り人に「カレイのイトフケ」として知られる独特の光景だ。

私の四十年の釣り経験でいえば、大潮後の中潮がベストで、釣れる時間帯は午前8時~10時ごろと昼~午後2時がもっとも多い。俗に朝、夕マヅメはカレイには当てはまらないようだ。

<週刊つりニュース中部版APC・JOFI愛知・大田豊明/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
常滑りんくう釣り護岸
この記事は『週刊つりニュース中部版』2022年12月16日号に掲載された記事を再編集したものになります。