ポイント最優先の大型狙いではあるが、晩秋にかけてホットスポットが現れる釣り場がある。それが千葉県君津市にある片倉ダムの親水公園下だ。
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釣り方とエサ
ポイントにもよるが、これからの時期は竿18~24尺チョウチンの宙釣りが主体。エサはマッシュ系両ダンゴ。グルテンセットのほうがウキはよく動くが、ジャミに悩まされたり型が小さくなるなど大型狙いには不向きなことが多い。
マッシュ系両ダンゴを使うなら、ハリは大きめがいい。筆者はギガリフトを愛用しサイズは上18号下16~18号。当然、ハリ付けも大きいので、沈没せずにこらえられるウキのトップが必要だ。2~2.5mm径のパイプトップなら、大抵はまかなえるだろう。ボディー浮力は狙うタナに見合ったもの使えばいいが、どちらかと言えば少ないよりはあったほうがいい。
問題はエサ。まったくの白系で狙うか、それとも片倉ダム常連の多くが愛用する集魚材入りを使うのか。筆者が知る限り、同湖で超大型を釣っている人の多くは後者で白系は少数派。しかし色に関係なく共通しているのは、エサが軟らかいこと。硬ボソ・ネバボソなど両ダンゴで表現されるようなタッチを使う人ゼロに等しい。
ではその軟らかいエサをどう持たせるのか。タナまで届いたはいいが割れ落ちてしまってはダメだし、ネバリが強すぎると触りが減ってしまう。このへんのさじ加減がとても難しいので、不慣れならマルキユーの粘力を上手に使ってみよう。
いわゆる増粘材だが、これを数杯入れることで強烈に練らずとも、持ちのいいエサに仕上がる。何杯入れるかは個人の感覚なので何とも言えないところだが、筆者は付属スプーンで山盛り6~8杯は投入する。
出来上がったエサを小分けし、手のひらでギューッと押しつけてエア抜きしたものを熊手でほぐして、あとは手水でタッチを調整する。つまり持ちのいいエサを持たなくなるように調整して、ここイチバン(触りが出てきたら)の時は持つようにハリ付けする。
持たないエサを持つようにするには少なからず練りが必要。それがマッシュ系だと強烈にネバってしまい後戻りできなくなる。またエサに触れる回数が多くなるほど粘ネバリが出るのもマッシュ系の特徴で、できれば触る回数を少なくしたい。そんな流れから筆者は粘力を愛用しているが、あくまでこれは一例なので参考程度にしていただけたら幸いだ。
<週刊へらニュース棚網久/TSURINEWS編>
片倉ダム
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