船釣り用『ロッドホルダー(竿受け)』基礎知識&オススメアイテム4選

船釣り用『ロッドホルダー(竿受け)』基礎知識&オススメアイテム4選

船釣りに使う道具は色々ありますが、快適な釣行に欠かせないグッズが「ロッドホルダー(ロッドキーパー・竿受け)」。今回は、同アイテムの基礎知識やオススメのアイテムを紹介します。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS関西編集部 松村計吾)

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船釣り エサ釣り

ロッドホルダー(ロッドキーパー・竿受け)の必要性

船釣りでは自分の釣り座スペースに限りがあるため、適当に竿を放っておくわけにはいきません。また、重たいオモリを使って置き竿で狙う釣りなどでは、竿をがっちりと固定してくれるロッドホルダーは必須ともいえるアイテムです。

手持ちで釣る魚の場合も、ロッドホルダーがあれば船の移動時などに一時的に竿を置いておけるので、他の作業ができたりと非常に便利です。船縁に立てかけておくと、船が揺れて竿が倒れるなど、最悪の場合は竿の破損にも繋がりかねません。そのため自分の釣りに合わせたロッドホルダーを一つは持っておきたいところです。

そこで、今回は船釣りで使用するロッドホルダーの基礎知識として、選ぶ際のポイントやオススメのアイテムなどを紹介していきます。

ロッドホルダーの種類と選び方

ロッドホルダーとひと口にいっても、バリエーションは豊富。製品の種類も多く、実際に選ぶポイントが分からなければ、なかなか自分の釣りに合ったロッドホルダーを見つけ出すことができません。

まずは、用途別にポイントを見てみましょう。

チョイ置きタイプのロッドホルダー

基本的にY字型のものが多く、船縁に開いている穴に突っ込んで、又の部分に竿を置くだけのシンプルなタイプです。比較的軽量なタックルで手持ちで誘う釣りに使われ、船の移動時やエサ交換時などに一時的に竿を置くためのロッドホルダーとなり、カワハギ釣りやLTアジ釣りなどライトな釣りによく使用されます。

船釣り用『ロッドホルダー(竿受け)』基礎知識&オススメアイテム4選チョイ置きタイプの竿受け(撮影:TSURINEWS関西編集部 松村)

「手持ちなのでロッドホルダーは要らないのでは?」と思われるかもしれませんが、竿を船縁に立てておくと船が揺れて竿が倒れたり、作業の邪魔になります。また、竿を置いた時に痛まないように、又の部分はウレタンやゴムなどの軟らかい素材でできています。非常にコンパクトなので、タックルボックスの片隅に入れての運搬も楽ちんです。

スタンドタイプのロッドホルダー

筒状のロッドホルダーで、移動時などに竿を直立に立てかけて使用するタイプです。船縁の穴に立てかけるのと一緒のように思われるかもしれませんが、船縁の穴は広いものが多く、航行中の振動によってロッドやリールなどにキズが付いてしまいます。スタンドタイプのロッドホルダーでは竿をしっかりと固定できるため、キズを防ぐことができます。

スタンドタイプを使う釣り

ボートに設置してキャスティングやジギングのルアー釣りに使われることが多いですが、クランプで固定するタイプは大型船の手持ちで誘う小物釣りやルアー釣りにも活躍します。チョイ置きタイプと一体になった製品が特に便利です。

固定タイプのロッドホルダー

固定式のロッドホルダーは船縁に本体を万力のようなクランプでしっかりと固定し、竿にはヘッドを取り付けることで、本体との取り外しがワンタッチでできます。置き竿や電動リールを使う釣りでは幅広く使われていて、現在では種類も非常に多くなっています。

ここからは、種類の多い竿固定タイプについて詳しく解説していきます。

固定タイプの強度

竿固定タイプのロッドホルダーは竿に掛かる負荷(オモリや魚の引きなど)をすべて受け止めて固定する力が必要です。それも船縁にクランプで取り付けただけの状態で、負荷を受け止めるので、強度的にもかなりしっかりしています。

ただし、ロッドホルダーの規格によって決められた負荷よりも強い力が掛かれば、もちろん破損したり、竿が外れる、クランプが船縁から外れるなどに繋がることもあります。基本的にライトな釣り用ほどコンパクトで軽量、負荷の大きな釣りに使用するタイプほど、がっちりとしていて本体も大きめです。

メーカーの商品企画を見ると、負荷重量というよりは、「適合ハリス~号まで」と表記されていることが多いです。これは「~kgまで」と表記されるよりも、具体的に釣りシーンをイメージしやすくて分かりやすいからだと思われます。実際に行く釣りの仕掛けを思い浮かべ、適合する強度のロッドホルダーを選ぶ要素の一つにしましょう。

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