船釣りに使う道具は色々あるが、快適な釣行に欠かせないグッズが「竿受け(ロッドホルダー)」だ。今回は、同アイテムの基礎知識を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)

ロッドホルダーのクランプ幅
竿受けを船の固定するのがクランプだ。多いのは上部は固定されたパーツで、下部に締め付けようのボルトが付いていて、船縁に取り付けた後、ボルトを締めて固定する。
ここで、考えたいのは船縁はいろいろな形があって、クランプを取り付ける場所がなかったり、取り付ける部分の幅が厚い、または極端に薄いなど竿受けに合わせてくれている訳ではない点だ。だとするとクランプの幅は広い方が圧倒的に利便性が良いのだが、強度面を考えると広いクランプを採用すればそれだけ、運搬時にもコンパクトさが失われる。

その辺りを考慮して、運搬時にある程度許容される長さに仕舞える事を念頭に置きたい。最近はやや広めの商品も多いのが現状だろう。また、取り付け部分が薄い時用に木片を持参しておくといい。商品によっては付属している物もある。木片を挟む事でクランプの幅を簡単に狭くできる。

ロッドホルダーのヘッド
ヘッドも商品により工夫がされている。基本的にヘッドを竿のグリップ付近に取り付けて、ヘッドを本体にはめ込む事で竿を固定する。また、レバーなどを引く事で取り外しもワンタッチでできるので、置き竿から手持ちにかえるのも瞬時にできる。

ヘッドの形状
ヘッドについて見ておきたいポイントは、ヘッドの形状とサイズだ。形状については多くのヘッドがヘッドに付いたネジを緩める、締める事で竿に取り付ける事ができる。実は私もそうなのだが、人によってはヘッドを取り付けたまま竿を脇に抱えると、ネジが邪魔になって痛くなる事がある。
もちろん、竿によってヘッドを取り付けられる部分がある程度自由にできたりするので、避ける事はできるが、竿受けに掛けた時にちょうど良い場所にヘッドを取り付けるとちょうど脇の部分に当たる竿もよくある。
そんなネジをなくしたヘッドもある。同じ本体でもヘッド部分のみをパーツとして別売りしており、ネジ式、ネジなしのどちらも用意されている竿受けもあるので、不安なら両方のヘッドが揃っている竿受けを探してみよう。

ヘッドのサイズ
次はヘッドのサイズについて。本体に取り付ける部分については各メーカーごとにいくつかの規格があり、違う規格サイズのヘッドを使おうとすると、本体にはまらない、ブカブカですっぽ抜けるなどするので、本体とサイズが合ったヘッドを使うのが基本だ。
自分の釣りに合ったものという観点で見ておきたいのは竿に取り付ける部分のサイズ。ヘッドを取り付けるグリップ部分は竿によってかなり太さがかわる。それがセパレートかそうでないかでも大きくかわってくる。太いグリップの竿にはサイズが小さすぎるヘッドは取り付けられない。逆に竿が細すぎるとヘッドが竿に固定できない事も多々ある。

ちなみに細い竿をヘッドに取る付けるためのアダプターもあるので、大きめのヘッドとアダプターを用意しておけば、ある程度は細い竿でも対応できるようになっている。

現在、一部都道府県に緊急事態宣言が発令中です。外出については行政の最新情報を確認いただき、マスクの着用と3密を避けるよう心がけて下さい。一日も早く、全ての釣り場・船宿に釣り人の笑顔が戻ってくることを、心からお祈りしております。