テンカラは誰でも簡単に毛鉤が作れてすぐに釣果が出せる、初心者向けの釣りの一つです。今年も多くの渓流が禁漁期に入りました。春の解禁シーズンまで数ヶ月。皆さんこの機会にテンカラ釣りを一からマスターしてみてはいかがでしょうか。今回はテンカラの中でも最もシンプルな毛鉤の作り方を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・夏野)
バイスの使い方
まずはバイスに針をセットします。バイスは鉤のサイズに合わせてクリアランスを調整し、レバーを動かして鉤を挟むだけの簡単な構造です。
ただし、注意点がひとつだけあります。挟み込むクリアランスを設定する際に調整ネジを締め込みすぎない様に注意しましょう。
鉤をしっかり固定しようとするあまり、クリアランスを狭めすぎると針を傷めてしまいます。最初は多少緩いかな?くらいでセットし、後から鉤が動いてしまう様であれば再調整する位で大丈夫です。
![テンカラ釣りの毛鉤(けばり)の作り方 初心者でも慣れれば2~3分で作成可能](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2023/11/3d46a548c170ba3731a532f1d4388608.jpg)
糸を巻いてみよう
次に糸を巻きます。糸は針のチモトやアイと呼ばれる側から鉤先方向に巻いてゆきます。鉤が曲がり始める手前辺りまで巻いたら、今度は逆にチモト方向に重ねて巻いてゆきます。
最後にバランスを見ながら太さを整えることができるので、この時点では一先ず大体1~2往復半位巻いてあれば大丈夫です。
糸が緩まない様にしっかりテンションをかけて隙間なく巻いてください。しっかり巻きつけていないと、実際の釣りでキャストする際に毛鉤がバラバラになってしまうこともあります。
ボビンホルダーがあれば、このテンションが綺麗に均一にかけられるので便利です。この工程は毛鉤作りの中でもかなり地味な作業ですが、ゆっくり慎重に行う事をおすすめします。
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羽を巻いてみよう
いよいよ毛鉤作りでもメインとなる羽を巻く作業です。まずは羽の下側と片側を切り取ります。この作業は刃先の細いデザインナイフ等があると便利です。
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次に羽を針の真ん中あたりに置き、切り取って剥き出しになった軸に糸を巻きつけて固定していきます。最初の糸巻きと同じく隙間なく均一にテンションをかけながら巻くのがコツです。
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羽の根元の軸がしっかりと固定できたら、いよいよ羽を巻いていきます。切り取った片側が下に来る様にゆっくり1~2周くらい巻きます。この時最初に巻いた糸とは逆方向に羽を巻くと最後に羽が固定し易くなります。
この時点で一旦全体のバランスを見ます。綺麗に羽が広がっていない場合や、自分の理想と違うのであれば巻き直しも可能です。
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