8月20日、シーズン開幕直後の瀬戸内のイイダコ釣りの状況をみに、釣船中村屋へ行ってきた。イイダコ釣には最高の日を選んで釣行下が、釣果は10匹前後となかなか厳しい状況。今シーズンの不振を危惧する結果となった当日の釣りをリポートする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター濱堀秀規)
2022年もイイダコ釣りが開幕
今年もこの時期がやってきました。そう、船からのイイダコ釣りです。少し早いかなと思いつつも8月20日(土)に、友人達と5人で、瀬戸内海に今年を占う釣行に行ってきました。
釣船中村屋の中村船長によると、前日3時時間くらい今シーズン初の事前調査をしたとのこと。「調査してくれて、ありがとうございます。どうでした?」「うーん」「どれくらい釣れましたか?大きさどうですか?」「大きさは、まあまあだったが、10杯だった」としょんぼりした声である。
イイダコのシーズン
瀬戸内海では、ここ詫間~丸亀沖のイイダコは、秋から初冬にかけて浅場にやってくると言われており、釣りの旬は秋から冬にかけてになる。だいたい、9月に入ってから年内いっぱいの12月中旬ごろまでは楽しむことができる。
開幕直後は型が小さくて、小指の爪くらいの小さなイイダコが多いが、終盤にはイイ(飯)と呼ばれる、お米に似た卵のカプセルがたっぷり入った大型のイイダコ釣りが楽しめる。半分に割って足4本でも、初期の1匹より大く、イイダコが2匹に化けるのだ。
数と型の両方を楽しみたいのなら、中盤の10~11月がおすすめである。しかし、昨年度は、全く駄目であった。数が少なく、昔のように一人100~300杯とかは、夢のまた夢であった。今年は、春の台風もないし。ちょっとは期待がもてるかな?よかったときのことばかり思い出すのが釣り師の性である。
開幕の潮や天気は抜群
数釣りには、潮も大切な要素である。大潮のようにゴーゴー動くと釣りにくいので、小潮が緩やかに動く日が数を狙いやすい。今回は早くから船長と日程を話して、この日がいいよという日を船長に選んでもらったので、潮や環境は抜群だと思う。
当日は、天候も、曇り空であり、暑くなく最高の日和であった。しかしポイントに着くと懸念も出てきた。釣り場には、船が4船しかいないのだ……。最盛期は広島や岡山からの船も300隻も集まる海域だが……。「まあまだ開幕前だから、少ないわなあ」と、仲間と話をして、我々自身をを納得させた。
本命ぽつぽつ
早速仕掛けを落として底をトントン誘いをかける。が、なかなか反応が得られない。船長が見立てた最高の日だけあって抜群に釣りやすいのだが、それに釣果が伴ってこない。いい年ならバンバン釣れてきてもおかしくないような状況だけに、やはりイイダコ自体が少ないのかもしれない。
周りの釣友たちも状況は変わらないようで、ヒットはぽつりぽつり。本来なら簡単に釣れるので初心者にもおすすめの釣りなのだが……。
船上パーティが楽しみ
こうなってくると集中力が切れてくる。「船長いつもの、あるん?」船長はニコニコしながら、元気に「あるよ!」と答えてくれる。それは、船上パーティである。ビキニの美女を侍らせて、シャンパンをぬくのではないが、最高のごちそうがそこにはある。
ネタばらしをすると、カップ焼きそばに、カップうどんなどの、お好みのカップ麺を船上でこしらえてくれるので、それを頬張るのである。今回の私のリクエストアは、豚骨ラーメン。空気もきれいだし、船にゆっくり揺られて、気持ちが良いので、「こんなうまいカップ麺食ったことがないわ」と、皆も皆絶賛の嵐となる。船長の気配りで、お湯も沸かすことが出来る釣り船中村屋は最高である。