春先から耳にすることの多いバチ抜け。その多くはシーバス釣りにおいてのパターンのひとつを指すが、メバルにもバチパターンが存在する。今回はその時の釣行をレポートする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター檜垣修平)
満潮が近づくにつれ好反応
その後も打ち返すが銀色の魚が続く。時刻は10時を過ぎてほぼ満潮に近い。平日の夜なので潮止まりには帰ろうと思っていた矢先、「コン」ときて下に突っ込む待望の引きが来た。
潮止まり直前でようやくメバルが現れた。27cmの良型。そこから少し時合いがあり、さらに25cm超えを2匹追加することができた。
潮止まり前が時合いだったかと思い帰路に就くと、水面を騒がしく泳ぐバチが見えた。通称クルクルバチと呼ばれる2cm前後の小さなバチで、水面化をくるくると回るように泳ぐ。
満潮に合わせて泳ぎ出してきたらしい。なるほど、これをメバルは待っていたようだ。満潮に合わせて食いが立ったのも、2inchのピンテールワームに反応が多かったのもこれが理由だろう。
シーバスのもたれるようなバイトの仕方もよくよく考えてみればバチ抜けの時特有の脱力感のある捕食の仕方である。
バチ抜けも視野に
春~梅雨ごろは全国的にバチ抜けが見られる季節。エリアによってはバチ抜けが起こらない所もあるが、実際は釣り人に見えないだけでバチ抜けが起きていることもある。
今時期の大潮回りの夜の下潮で釣りをする際は少しバチのことも意識してみると釣果につながるかもしれない。
<檜垣修平/TSURINEWSライター>
北九州