釣り場で起こりうる『危険』の数々をランキング方式で紹介。当然、フィールドによってリスクの内容はかわってくるので、あくまで注意喚起の目安にしてもらいたい。何よりも、トラブルや危険は他人事ではなく、身近にあるということを知っていただきたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
釣りには危険がつきもの
新緑燃える初夏の季節。気候も安定し、本格的な釣りシーズン到来と言ってもいいだろう。しかし!ちょっと待ってほしい。釣りは母なる大自然が相手の遊びだ。時に母なる自然は我々にキバを向くこれは決して大袈裟な言い回しではない。
釣り人側も、魚が釣れる季節になると自然とテンションが上がり思わぬ事故に合うこともある。まぁ、やっと休みが取れて釣りに行けるとなると気持ちが緩むのもわかるが、その気持ちの緩みが最悪な結果を生むこともあるのだ。先にも述べたが、釣りは母なる大自然が相手ゆえどんな事故も起こりうると心得たい。
そこで、新緑の行楽シーズン、楽しく安全に釣りを楽しむために、釣り場に潜む隠れた危険を陸っぱりの釣りを中心に筆者の独自の考えと体験からランキング方式でお伝えしたい。楽しいフィッシングライフを続けるため、ぜひ、今一度釣り場の安全を見直してみてほしい。
第5位:崩落、地割れ
地方の河川敷などに多いが、足場が高い上に地震や劣化によってひび割れや崩落が起きている場所が存在する。市や県が補強工場をしてくれる場所もあるが、放置の場所も多い。
また、雨などで錆びついた金網も根元の地盤にひび割れがあると、寄りかかるだけでも危険だ。こういった場所で釣りをするなら足場に最大の注意を向けつつ、無理はしないことだ。ひとたび足場が崩れれば、落水だけでは済まされない。慣れていても注意したい。
第4位:落水
これは、川でも海でも同じで非常に危険だ。干潮時には底が見えている川でも油断してはならない。足場が高ければ落ちると戻れないからだ。これは、沖堤や足場の高い堤防でも同じだ。さらに、川底は不用意に歩くと障害物などでケガをする恐れがある。
1番の恐怖は水門の開閉や下水処理水の放水だ。足が付くほど浅くても水門が開くとあっと言う間に水量が増え、流れが増す。小さい水門も気が付かない場合が多いが、雨水や下水を処理して川に流す水門だったりする。これも開くとかなりの水量だ。落ちないのがベストだが、万が一のため、ライフジャケットは用意しよう。
第3位:ヘビ
これも遭遇するとヤバイくらい危険だ。ブラックバスを釣る方などもそうだが、人の手があまり入っていないポイント(特に河川)などに入る場合は特に注意してほしい。草木が育つこの季節は足元も見えにくい。シーバスアングラーも安心してはならない。ヘビの好物は、カニやカエル、フナフシなどだからだ。さらに岩の破れ目が住処だったりするので油断ならない。
マムシやヤマカガシは言うまでもなく毒ヘビだが、無毒のアオダイショウなども、噛まれると蛇の口の中の細菌による感染症にかかる怖さがある。気休め程度だが、蚊取り線香などが少しは有効なので、蚊と同時対策をオススメしたい。
第2位:ハチ
はっきり言って筆者はこれが1番怖い。海釣りではあまりないが、河川の釣りでは何処でも起こりうる。自然豊かな公園などが近くにある場合、その公園の木々の根元にスズメバチの巣があったりする。そして水辺にエサを求めて飛んで来たハチに刺されるパターンだ。刺されたら釣りどころではない。1人の釣りで、郊外や渓流なら最悪なケースも考えられる。
蚊取り線香も個体が大きいと効きにくい。マダニ避けのハッカ(ハーブ)入りの虫除けが有効だが、刺されない保証はない。なるべく長袖、長ズボン、帽子などで対策する他ないと心得ておこう。そして、ハチ、特にスズメバチを見かけたら細心の注意を払って釣りをしよう。いや、できるなら釣りを止めよう。