伊藤さとしのプライムフィッシング【チョウチンウドンセット:第1回】

伊藤さとしのプライムフィッシング【チョウチンウドンセット:第1回】

伊藤さとしのプライムフィッシング。テーマは「チョウチンウドンセット」。気象変動にもっとも強いとされ、型もそろいやすいのがこの釣りの魅力。冬は段差の底釣りオンリーになりがちな季節だが、これをマスターすれば鬼に金棒だろう。

(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース伊藤さとし)

アバター画像 TSURINEWS編集部

淡水の釣り ヘラブナ釣り

食わせのローテーション

あれほどいい動きを見せていたが、11時半を過ぎるとピタリとアタリが止まってしまった。たまに、食わせ煽りは出ているのだが……。

伊藤 さとし

「こうなると目先の1枚をどうにか拾っていく釣りしか、手だてがないね。流れがなければ段差の底釣りでひたすら誘って待つのが強いけど、チョウチンではそれができない」

 

ではどうします?

伊藤 さとし

「食わせのローテーションだろうね。魚は近くにいる感じがするから、比重や色の異なる食わせをとっかえひっかえして、どうにか口にねじ込む」

 

バラケ調整はしないのですか?

伊藤 さとし

「下ハリスもいろいろいじったし、記者さんは気づかなかったかもしれないけど、バラケタッチだってかなり調整してたんだよ」

 

伊藤さとしのプライムフィッシング【チョウチンウドンセット:第1回】試行錯誤して追釣(提供:週刊へらニュース伊藤さとし)

そうでしたか(笑)。で結論は?

伊藤 さとし

「水面直下で一気に抜くよりも1~2節程度ナジませて、そこからスーッと抜ける感じがきょうはもっともウキに動きが出るね。だから、バラケはもういじらない。これ以上何かやったら、迷路にハマりそうだしね」

 

ゆえに残るは、食わせのローテーションだと?

伊藤 さとし

「そういうこと。ほら見て、感嘆から力玉のさなぎ粉漬けに替えただけで、触りが出てきたよ」

 

だがこの日は同じ食わせで2枚釣ることはかなわず、1枚釣ったらしばらく動きが出ないの繰り返しだった。そこで食わせをチェンジすると、また動く。釣りとはじつに面白いものだ。

所用のため13時30分に納竿した伊藤。釣果は35cmクラスを主体に9枚だった。

次回も「チョウチンウドンセット」です。

<週刊へらニュース伊藤さとし/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
武蔵の池
この記事は『週刊へらニュース』2022年2月4日号に掲載された記事を再編集したものになります。