信州中南部の年取り魚『塩ブリ』を釣った魚で再現 6つの調理法で実食

信州中南部の年取り魚『塩ブリ』を釣った魚で再現 6つの調理法で実食

400年以上の歴史があると言われる信州中南部の年取り魚『塩ブリ』を再現してみました。いろいろな料理にアレンジもしてみたので、ぜひ参考に挑戦してみてください。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)

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宮崎逝之介

メインフィールドはオフショア。魚を求めて各地の海に足を運んでます。 ブログ『信州海釣り班 tsuritabel』管理人。ぜひブログ・インスタものぞいてみてください。

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塩ブリで長期輸送に適応

ネット検索してみるとすぐに答えが判明し、『塩ブリ』というキーワードが出てきました。『塩ブリ』はブリまるまる1本に塩をまぶし、熟成させ、干したもののようです。どうやら鮭の場合の『新巻き鮭』と同じようなものらしいです。

塩蔵にすることで長期保存と長期輸送を可能にしていたようです。なるほど。食べ方はさまざまで、そのままでも食べられるほか、茹でたり、焼いたり、お雑煮などにいれることもあったようです。

近年は馴染み薄に

ブリと並ぶ年取り魚である新巻き鮭のほうは今でも年の瀬が近づくと鮮魚店や百貨店などでよく目にしますが、『塩ブリ』なるものは筆者は見かけたためしがありません。生産地である富山県では今でも『塩ブリ』の生産業者があり、お土産用や贈答用などとしても販売されているようですが、信州では近年は鮮魚の状態でブリを購入するのが一般的です。

筆者のアンテナが低いせいかもしれませんが、『塩ブリ』は見ることも聞くこともまずない。年末年始のみならず、日常におけるブリの加工方法としても『塩ブリ』というのは馴染みが薄い存在です。

『塩ブリ』再現決意

この12月、筆者はジギングで上越の寒ブリをキャッチしたこともあり、せっかくなので年越しに向けて伝統の『塩ブリ』を再現してみることにしました。作り方は、富山県で『塩ブリ』を製造販売しているカネツル砂子商店様のブログを参考にし、筆者なりにアレンジさせていただきました。

『塩ブリ』は、本来はブリをまるごと使って作るようですが、さすがに素人にはハイリスクなので、今回は身の一部だけでトライしてみました。あくまでも素人が見よう見まねで作ったものであることをご承知おきいただきたいと思います。

『塩ブリ』の作り方

1、ブリを柵取りし、水で洗い、キッチンペーパーなどで水気をしっかり拭き取る

2、ブリの柵全体に薄く塩をまぶし、乾いた新しいキッチンペーパーや鮮魚用吸水シートに包み、ザル付きバットなどに乗せて冷蔵庫に3日間置く

信州中南部の年取り魚『塩ブリ』を釣った魚で再現 6つの調理法で実食塩をまぶして冷蔵庫に3日間(提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)

3、ブリの柵を取り出し、干し網などに入れて外気に3日間ほどさらして乾燥させる。

信州中南部の年取り魚『塩ブリ』を釣った魚で再現 6つの調理法で実食寒風に3日間さらす(提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)

これで完成です。

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