今回はナチュラル系とアピール系のカラーと波動の大小を考慮して、ワームをうまく使う術について解説しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
ナチュラル系とアピール系
ナチュラル系とアピール系。ワーム(またはルアー全般)のカラーはほとんどこのどちらかで、ミックスしたものもあるが、まあそれもこの二種の一つになる。魚がワームの色を見て食う・食わないがかわるか?という説もあるが、ここでは「かわる」ものとして考えよう。
ナチュラルとアピールと区別しても言わんとすることはひとつで、それは魚の目にどうアピールするかだ。アピールさせるか、シルエットを出すかどうか、とも言い換えられる。そういう意味では波動も考えなければならない。波動もアピールの一つだからだ。
ナチュラル系とは
一般にナチュラル系といわれるワームカラーはクリア系。ワームが透明に近いもの、そして魚の体色に似せたものなどもそうだ。また自然界にあるもの――と色をどうこうと説明するのも難しいので、ナチュラル系の画像を実際にいくつか紹介する。
まずはアジングのナチュラル系。
下の真っ白のワームはソリッドカラーでアピール度が強いものでもあるが、自然界にも存在するのでナチュラルカラーに入るといえるだろう。ちなみに満月回りで一番シルエットが出やすいのも白系なので、高活性の満月回りでは白を推奨する。つまり白というのは月回りと魚のベイトによってナチュラルカラーにもアピールカラーにもなる。
続けてソルトにも流用できるバスワーム系。
いずれも特に港湾部では水色に溶け込むもので、ソルトではナチュラル系となる。特にクリアにブラウン系はかなりナチュラルで「食わせ」の釣りにはめっぽう強い。
アピール系とは
アピール系にもいろいろがあるが、ひとつは海中の自然界に滅多に存在しないカラーと定義できる。下のアジングワームなどはその好例である。
いずれも波動が大きいのも特徴で、動かしたときに尾が回ったりふにゃふにゃと動いたりする。つまりワームアクションの周りで水をかく量が多い。時化ている海や真っ暗闇の海でワームを見つけた欲しいとき、マヅメなど活性が高いときにはこれだ。
波動が大きい=アピール系とも
ワームカラーと切り離せないのが波動で、波動が大きいものほどアピールが大きい。実はワームのカラーと同様、アピール度を考えるときには、波動もその一部として考えなければならない。
ナチュラル系で徹底的にナチュラルにしたいならピンテール、ナチュラル系で多少アピールしたいならシャッドテール。アピール系で徹底的にアピールしたいならシャッドテールで波動を出す。
下の画像のシーバスワームで言うと、クリアのピンテールのワームは典型的なナチュラル系、赤金はアピールカラーだが波動抑え目で中庸、そしてイワシカラーはナチュラル系だがシャッドテールで中アピール系となる。