船から狙うオナガやイサキは、バラシがつきもの。今回は、バラシを軽減するための仕掛けへの「ひと工夫」を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
低活性時の攻略法
それでも杉内さんは「たまたま魚の機嫌がよかっただけ。エサ取りが多い時や食いが渋い時はいろいろしないと釣れない」と笑う。
ついでにその攻略法をたずねると、「ハリを2本にしてエサを2つ付ける」ときっぱり。これだと魚へのアピール力が増すだけでなく、エサ取りが1つのオキアミを食ってももう1つ残っているので、時間稼ぎになる。その結果、エサ取りと食い渋り対策が同時にできるそうだ。
口の弱い魚にも効果
今回は船からのオナガとイサキにテーマを絞ったが、口が弱い魚を代表するアジやシマアジにもうってつけの仕掛けでもある。参考までに近場のボート釣りも同行したが、アジはもちろん、他魚のカサゴやキスも上アゴをきっちり捉えていた。
磯釣りにも応用できる
この仕掛け、磯や堤防のチヌやメジナ釣りにも応用できる。どの魚もハリ外れによるバラシはあるので、いろんな釣りで試してみる価値はありそうだ。また、マダイなどの大型魚には、軸太のカン付きバリを同要領で使い、太ハリスで狙っても面白いだろう。
ちなみに考案者の杉内さんは「この仕掛けで商売になれば漁師を引退し、釣り具メーカーに転職したい」と話し、現在はその準備を進めている。
仕掛け(ハリ)の問い合わせ 漁天 090(3329)0952
<松田正記/TSURINEWSライター>