カヤックフィッシングの『今と未来』 西伊豆のモデルケースとは?

カヤックフィッシングの『今と未来』 西伊豆のモデルケースとは?

昨今急激に人気が広まっているカヤックフィッシング。海上でもよく目にするようになってきました。そこで今回は、西伊豆でカヤックフィッシングツアーを展開するロッジモンドさんに、人気急上昇の裏側にある課題や今後についてお話を伺いました。

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(アイキャッチ画像提供:LODGE MONDO)

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船釣り シーカヤック

自ら漁協組合員に!

新規参入のカヤックフィッシングツアー運営者という立場上、漁師さんや遊漁船との調整はとても繊細なものだったに違いありません。どのようにこの難題をクリアしたのでしょうか。

課題解決方法は?

インターネットのクリックひとつでフィッシングカヤックを買えてしまう時代でありますが、海のルールを教えてもらえる環境が無いのもひとつの課題となっているのだと感じました。そこで自らが伊豆漁協の組合員になることにしました。遊漁船と同じルールに乗っ取ってカヤックフィッシングのサービスを行えればと。

すでにマウンテンバイクや宿泊事業も行っていた信頼もあったことからスムーズに組合員になる審査も通り、漁協の役員や遊漁船の方たちなどにもカヤックフィッシングツアーの企画書を持って説明にまわりました。漁師や遊漁船の方たちも、地元でしっかりとした教育や啓蒙も含めたカヤックフィッシングサービスをやってくれることで、よその土地から来るカヤックのマナーの向上もされるだろうと、協力してくれることになりました。

静岡県ではタイやヒラメの放流事業も行っており、遊漁船などでは放流協力金を徴収しているところもあります。わたしたちのカヤックフィッシングツアーでタイ、ヒラメが釣れた時は同じように協力金をいただいて漁協に納めていますし、地元遊漁船の方たちの自主規制の30cm以下のハタ類はリリースという資源管理も協調して行っています。

カヤックフィッシングの『今と未来』 西伊豆のモデルケースとは?放流協力金をもらい漁協に収めているヒラメ(提供:LODGE MONDO)

釣り初心者の申し込みがたくさん!

実際にサービスがスタート。どのようなお客さんからの申し込みが多いのでしょうか。

釣りに詳しくないと難しい?

当初は、普段からルアーフィッシングやタイラバなどを楽しまれている方が申し込まれて来ると思っていたのですが、ツアーをはじめてみると、ほとんどサビキ釣りしかしたことが無い初心者の方や家族連れの方たちも多く、驚いています。もちろんベテランの方も一定数いらっしゃいますし、大歓迎です。

経験したお客さんの感想は?

皆さんカヤックがもっと不安定な乗り物だと思われている方たちが多いようで、釣り用のフィッシングカヤックの安定感と釣りのしやすさに驚かれます。普段、船釣りをやられている方はエンジン音のしないカヤックで海に浮かぶのがとても新鮮なようです。そして何よりも、手を伸ばせばすぐに海面に手が付くほどに近い海との距離感。シイラやスズキなどを掛けると自分が乗るカヤックの目の高さよりも高くジャンプするのでとてもエキサイティングです。

ツアーの楽しみ方は?

エンジンなどの動力を使わずにすべて自分の力だけで海に漕ぎ出して釣りをするという行為は、どこか人の原始体験にも近い経験や体験になると思います。ツアーですのでガイドが同伴して天候や風を読んだりと安全の確保などは行いますが、釣り船のようにポイントへ連れて行ってもらって釣りをするような受動的なものではなく、自分でカヤックを操り魚を釣るという主体性が求められるところが面白く、難しくもあるところです。それでもまずは、純粋に海の上へと繰り出す感覚を楽しんでもらえたらと思っています。

カヤックフィッシングの魅力

ニッポン、カヤック釣り紀行」と題して、ご自身でもカヤックフィッシングで全国を飛び回っている松本さん。カヤックフィッシングの魅力を聞いてみました。

カヤックフィッシングの魅力は?

今年の6月は北海道に出掛けていたのですが知床半島ではホッケ。南富良野のかなやま湖ではレイクジギングでアメマスやイトウなど。その土地ならではの魚に出会えるのが病み付きになりますね。10代の頃から国内外をあちこち旅して周っていたのですが、いままで訪れたことのある土地でも水面から釣りをしながら感じる風景はまたひとつ奥行きのある旅となります。海に囲まれた島々からなる日本の多様な自然を思い切り楽しむのにも、カヤックフィッシング+旅の相性がとても良いと感じています。

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