旬のイサギを釣りに、愛媛県の日振島へ行ってきた。思いのほか苦戦を強いられたが、狙いの40cm超の良型をゲットできたので、その模様をお届けしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター濱堀秀規)
浜渡船で日振島湾内のカカリ釣り
本格的なイサギのシーズン突入である。初夏が旬のイサギは、このコロナ禍でも浜値が下がらない魚のひとつだそうである。なにせ、おいしいモノ、初夏のイサギは。今回は50cmオーバーの大物が釣れる宇和海にて、カカリ釣りでおいしいイサギを狙うことにした。
私たちのメンバーは4人、6月7日に、宇和島新港からこんぴら丸で、磯釣りの方々8人、別グループ予約のカカリ釣りの方2人グループの方々と一緒に出船。先に日振島に8人の磯釣り師を下ろして、私たち4人組と2人組が、別々のボートに乗りかえて養殖イカダが並ぶ、日振島湾内に向かった。
仕掛けとエサ
ポイント到着後、仕掛けを作り釣り開始。仕掛けは、皆それぞれであるが、船長の指示により、朝のハリスは4号。理由は、これ以上細いと、小割りイカダの貝がついている鉄のネットにこすれてすぐにプッッツンになるからとのこと。
みんなのサオは、磯ザオだったり、タイラバロッドであったり、ケンサキイカのサオであったあり、ライトジギング用のサオであったり、様々である。ハリは、グレバリ6号の小さめを使う人もいるが、11号を使う人もいる。私は、主に9号を使用している。これは、小さなハリに練りエサだと、すっぽ抜けが多くなるので、大きめのハリを選んでいるのが理由である。
エサは練りエサやペレットが基本である。私も、船頭が準備してくれるペレットを中心に使うが、今回も、マルキユーの練りエサにかえたとたん良型が食ってきたので、数種類のエサを持参することも有効であった。
反応を誘発するエサ付けのコツ
イサギ狙いの練りエサは、小さい方が食いがいい。ただ、刺さりがいい大きなハリを隠すように、小さな練りエサを刺すのには、ちょっとしたコツがいる。そのコツは、まん丸の練りエサでなく、平べったくぺちゃんこにして練りエサの面積を広くして刺すことである。
このテクニックにはいい副作用もある。さしエサの練りエサが、ひらひらをゆっくり沈んでいく。このひらひら、ゆらゆらに魚が反応するのである。イサギやグレは、エサが上から落ちてくるのを見ているので、自分より上にあるエサに反応する性格があるから、それを、利用するのである。
型を狙う方法
そして、ゆっくりタナまで落として、しばらく待ってもアタリがない場合は、いったん巻き上げて、また上からゆっくり落とし込みながら攻めるのである。アタリがないからと、タナよりももっと下まで、落としていくと、イサギのサイズが小さくなっていく。
イサギの大型はだいたい群れの上の方にいる。大きなイサギがまずエサにありつき、その後こぼれたエサに預かる小さなイサギとなるからである。
底で釣れるのは他の魚
アタリがないからと底まで落としていくと、マダイやその他の底物魚が食ってきてしまう。私も、辛抱がたまらずに、底まで落とすことがあるが、小さなエサでは、釣果がいまいちとなる。
イサギを諦めてマダイを狙うなら、最初から大きな練りエサを付けて、底近くまでズドンと落とした方がいい。マダイも底物も、小さなエサよりも、大きなエサほど、大きな魚が食ってくるのである。これは、あくまでもイサギが釣れないときの裏技になるのであるが。