良型イサギ狙いカカリ釣り さしエサ変更が当たり40cm超手中【愛媛】

良型イサギ狙いカカリ釣り さしエサ変更が当たり40cm超手中【愛媛】

旬のイサギを釣りに、愛媛県の日振島へ行ってきた。思いのほか苦戦を強いられたが、狙いの40cm超の良型をゲットできたので、その模様をお届けしたい。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター濱堀秀規)

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濱堀秀規

徳島県在住の濱堀秀規(ハマちゃん)と申します。「地球は僕らの遊び場さ」と磯釣りや船釣りで1年どこかの海を駆け回っています。得意技はフラれる事、特にお魚に。釣り記事以外にも、徳島の農産物と食を題材に「浜ちゃんのうまいモノ絵日記」と題したコラムを10年以上毎月連載中。マルキユーフィールドスタッフ。1級小型船舶操縦士。

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海釣り施設 イカダ&カセ

隣の船は大当たりだが……

イケスの小割に陣取り釣りをはじめたが、アタリがない。しかし、先に陣取った2人組の船は、5ヒロでグレの入れ食いだそうだ。途中で超大型のキツ(いずすみ)も釣り上げて、海にお帰りしている。

そして、2人組の船に本命のアタリが出だした。サイズも良型イサギである。なんともうらやましい。ポイントがちょっとちがうだけで、底の地形や潮の流れがちがうので、こんなにも釣果が違ってくる。「腕の差じゃ」と嘆くが、反応がないのはどうしようもない。

ついに私たちにもアタリが

小一時間してから後、私たち4人組にも本命イサギのアタリが出だした。うーん?でも、サイズがいまいちである。みな、釣っては海にポチャンとお帰りしている。

私にも食ってきたが、小さい。とえりあえず、イケスに放り込んだ。「磯からだと、やったーってな具合で、25cmはあるぞとクーラーに放り込むのだろうけど……」。「活かしとき。いつでも、海に返せるけん」「ほれは、天然のいけす(海)だろう」と、それぞれのエールなのかヤジなのか、わからん声が聞こえる。

皆、食ってくる30cm前後のイサギに不満のようだ。しかし、私は「上等、上等。おいしいよ」「1匹は、いっぴきやけん」と元気づけようとする。同時に、もっと大きなサイズを狙って、仕掛けを打ち返すのである。

良型イサギ狙いカカリ釣り さしエサ変更が当たり40cm超手中【愛媛】次第ににぎやかになるイケス(提供:TSURINEWSライター濱堀秀規)

ハマチ攻勢

「おー、おおきいでー」しばらくやりとりをしていると「なんか、ちやうなあ」「ほれ、イサギちゃうでよ」とサオの曲がりや、やりとりを見ていた仲間が茶化し出す。最後は、ぷっつんとなった。そのすぐあと、同船者にも大きな当たりである。今度は姿が見えた。キラッと光ったお腹が白く、尻尾が黄色い。イエローテール(ハマチ)である。「あーさっきのも。これだじゃな」とつぶやいた。同船者は、この魚のハリを外して、海にお帰りいただいている。やっぱり、旬のイサギ狙いやからだな。

「まるで、最近の若い氏みたいやなあ。ルアーで釣って、写真を撮ってキャッチアンド・リリースする」「はははっつ。今のハマチはいらんわ」と余裕である。それに引きずられたのか、他の同船者も、次々にハマチを釣り上げる、そして、同じように、リリースである。

そのハマチお祭りが終わると、アタリがなくなってしまった。「あーやっぱり、ハマチでもクーラーに入れとくんだったかも」と言う釣友に、「大丈夫本命の50cmオーバーイサギがきますぜ」「ほんまに?わはは」と明るい雰囲気になる。人は、現状がどうであれ、未来が明るいと希望が持てるとなると、元気が出るモノである。しかし、この「大丈夫」には根拠がないのであるが、船上の雰囲気がよくなったので、よしとしよう。

場所がわり

「うーんあかんわ」船長もしびりをきかして、「かわってみましょうか?」と聞いてくれたので「はい、皆さん場所がわりです。サオをあげてください」「はーい」「手をあげてどうすんの。わははっつ」と、深場に移動した。ここでも、だめ。またしても移動。今度は浅場。それでもだめ。「最初のところに戻ってみますか」「うーん、反対側は?」と船長と相談して、場所が決まった。

だいたい、釣れないときは、移動が多いモノである。磯釣りでも、磯がわりの船にたくさんの人が乗っているときは、釣れてない証拠だが、カカリ釣りでもボートがあっちやこっちに再々異動しているのは、釣れてないときと相場が決まっている。

「まあ、釣れなくても、こんなきれいな楽園で、ボート遊びしているだけでも、幸せなんでいいんやけどなあ」とつぶやくと、それを聞いた釣友が「やっぱり、釣れた方がええだろう」と突っ込んでくる「ほら、そうやけんど……」

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