釣果をある程度見込め、釣る楽しさに食べる楽しみのあるマダコ釣りに、5月の終わりに釣行してきました。今回はエギカラーの考察を交えその模様を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター丸山明)
明石マダコの近況
昨年はたくさん釣れたのに、今年は釣れないと言います。しかし、昨年は3月から釣れ始め、5月がピークだったように思います。梅雨明けが遅れ、7月の中盤から低調になり、私も7月下旬で終了しました。こうしてみると去年が異常で、今年が平年並みの推移ということではないでしょうか?
本来なら5月はこんなものでしょうし、6月7月とよくなって、蝉が鳴く間は釣れると期待しています。いよいよ本番ということです。
5月は、乗合船で10匹も釣ればいいレベルで、6月中旬には数釣りのステージがワンステップ上がるはずです。サオ頭はその倍以上も釣りますが、飛び切り上手な方々の釣果は比較対象になりません。
タコエギのカラーを考える
タコ釣りにはカラフルなタコエギを使いますが、色の選択は、釣果を大きく左右させ、必ずその日の当たりカラーがあり、見つけると快釣につながります。
エギはルアーと違って本体に光輝く塗装はなく、多くは無反射で、本体の色そのものでアピールをします。大きく分類すると、夜光(グロー)系、地味(ナチュラルカラー)系、派手(アピールカラー)系です。
夜光系は、蓄光材が自ら発光。
地味系は、緑、黒、濃い赤など。
派手系は、黄、白、黄緑など。
天気による太陽光、水色(雨後の濁り)、水深、活性等で使い分けます。水中が暗い時は派手系、明るい時は地味系と言われものの、一概に言えない気分屋で、いろいろ交換して探ります。
狙いものは底生なので水深は重要な要素、太陽の可視光線が水中に届くことで色が現れますが、光の波長の長いのが「赤」、短いのが「青」で、短い波長ほど深く迄届き、赤色が見えるのは、水深5~10mまでで、それ以深は赤色を失い青黒くなるそうで、以下黄色30m、緑40m で色を失い、50m以深は、青色一色の世界だと聞きました。水中の画像で青色が多いのはこれです。覚えておくと、釣る水深で効果のある色の参考になります。
まずは、エギを見つけたタコが、「なんやろ?」と興味津々で近寄り、「エサやないか」「うまそうだな」と手足で前アタリを出し、「どれ食ったろか」とエギの上に乗ってくるようなカラーが、その日の当たりです。
乗合船での奥の手は、釣果を上げている釣り人と同色を使用するというものです。
タコエギの位置
基本的にオモリを海底から浮かせないがセオリーです。底生のタコにエギを見せるように海底付近を漂わすのが肝ですが、これが結構難しいです。
サオを小刻みに揺らして誘うと言いますが、動かさずとも船は波で揺れ、サオ先で増幅してエギは結構動いているはずで、そのエギにタコが足か手でつかむと、サオ先に重みが出ます。しかし、底ベタで絶えず小刻みに動かしていると前アタリがわからないので、エギの動かし方とオモリの位置に注意をしてください。
そこで、タコスイベルに直接オモリを取り付けるのではなく、10~15cmラインを入れてスイベルとエギの位置を海底より僅かに上にする仕掛けの効果をただいまテスト中です。